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エコモット Research Memo(3):「つなぐ力」「構築力」「組織力」と「圧倒的な現場力」が強み(1)

2022/12/8 16:03 FISCO
*16:03JST エコモット Research Memo(3):「つなぐ力」「構築力」「組織力」と「圧倒的な現場力」が強み(1) ■事業概要 1. 事業内容と売上構成比 エコモット<3987>はIoTインテグレーション事業の単一セグメントであるが、提供スタイル・ソリューションで売上高を区分している。提供スタイルは「IoTプラットフォーム※をベースとしたSIによるソリューション」と「パッケージサービスを中心としたソリューション」に分けられ、前者はインテグレーションソリューション、後者はモニタリングソリューション、コンストラクションソリューション、モビリティサービスが該当する。 ※IoTを実現するためのプラットフォームのこと。現在では広く解釈されており、データの収集や蓄積に特化したものやデータ解析に特化したもの、モバイル通信サービスに特化したものなどもIoTプラットフォームと総称される。 インテグレーションソリューションでは顧客ニーズに合わせて的確にIoT導入を支援しており、IoTデータコレクトプラットフォーム「FASTIO」を提供している。モニタリングソリューションでは遠隔でのカメラ監視によるソリューションを提供しており、融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」を展開している。コンストラクションソリューションでは工事現場の安全管理、生産性向上、作業精度向上等の総合情報化ソリューションを提供しており、建設情報化施工支援ソリューション「現場ロイド」を展開している。モビリティサービスではGPS技術を活用したソリューションを提供しており、交通事故削減ソリューション「Pdrive」を展開している。 2022年8月期の売上高(2,217百万円)の内訳は、インテグレーションソリューションが599百万円(構成比27.0%)、コンストラクションソリューションが978百万円(同44.1%)、モニタリングソリューションが296百万円(同13.4%)、モビリティサービスが342百万円(同15.5%)であった。 IoTシステムの構築ではモノが介在する現実社会とインターネットのサイバー空間をカバーするため、各分野で優位性を持つ企業とのアライアンスが必要となる。同社はIoTプラットフォームを自社開発しているが、クラウドインフラとしてはアマゾン・ドット・コム<AMZN>のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフト<MSFT>のMicrosoft Azureを利用している。アマゾンからは、札幌に本店を置く企業としては初めてテクノロジーパートナーとして認定された。また、資本業務提携しているKDDIとは、「IoTクラウド Standard」の強化、5G等の新技術を活用した通信デバイスの共同開発、KDDI顧客基盤への営業活動強化等で協業している。 2. 3つの強み IoT利活用に必要なエコシステムは、モノ・コトからのデータ「収集」、クラウド上にデータ「蓄積」、クラウド上でデータ「分析」、分析結果を現実世界の「モノ・人」にフィードバックし「活用」するという4つの機能で成り立つ。IoTは、センサーをインターネットにつなぐことで、離れた場所の状態を知ることや遠隔でモノを操作することを可能にする。具体的には、現実世界で起こる温度、湿度、気圧、照度、騒音、振動などの物理現象をセンサーにより電気信号に変換し、通信デバイスにより通信回線でインターネットに接続してクラウド上のサーバーにデータを収集する。サイバー空間では、クラウドサーバーからの計測データの表示、画像監視、遠隔操作、車両の運行管理を行い、機械の稼働状況などを解析する。なお、データ解析にはAIを活用することもある。データをビジネスに生かすため、グループウェアやBIツール※とリンクさせる。 ※Business Intelligenceツールの略。企業の業務システムの一種で、膨大なデータを蓄積・分析・加工し、意思決定に活用できるような形式にまとめる。昨今は、情報の収集や成型といった入り口側の機能を簡略化し、美しく直感的なアウトプットに特化したものが注目されている。 同社の強みは、「つなぐ力」「構築力」「組織力」である。「つなぐ力」では、パートナープログラムを通じて2,000種類以上の接続実績があるセンサーを用意し、モノ・コトからデータを収集し、多彩なニーズに対応可能としている。多様な顧客ニーズに適応するため、豊富な自社開発の通信デバイスを製品化している。また、顧客の利用形態に応じて、自社エンジニアがカスタマイズもする。多くの導入実績に基づき、多種多様な屋内外の設置場所において最もセンシングに適した場所の選定などフィールドでの設置ノウハウを蓄積している。「構築力」では、豊富なノウハウに裏付けられたシステムの構築力とサービス運用力を併せ持つことが強みで、コンサルティングにより顧客ニーズに即したソリューションをワンストップで提供できる独自性を持つ。累計16,000以上の案件にIoTシステムを提供している。「組織力」では、IoT専業システムインテグレータとして、多岐にわたる分野をカバーしている。ワークフロー順に並べると、マーケティング、商品・サービス企画、ハードウェア設計・製造、組込ソフト・プラットフォーム設計・開発、ネットワーク設計・開発、Webアプリケーション設計・開発、コンサルティング、システムインテグレーション、他社アプリ連携、設置・工事、保守運用・アフターサポートとなる。 バーチャルの世界で完結するネットビジネスとは異なり、IoTは現場での活用で真価が問われるが、同社の最大の強みは圧倒的な現場力にある。同社のIoTビジネスを構成するのは、「センシング技術」「システム構築力」「サービス運用力」の3つの現場力になる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《NS》
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時価総額 2,531百万円
IoTデータコレクトプラットフォームを運営。融雪システム遠隔監視なども。24.8期1QはM&Aで参入の太陽光発電EPCが貢献も子会社2社譲渡で減収に。組織再編効果で2Q以降挽回へ。通期では黒字復帰を計画。 記:2024/02/07