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ワコム Research Memo(6):同社フラッグシップモデルの市場投入や、OEM先への同社技術搭載で成果を残す
2022/12/2 15:06
FISCO
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*15:06JST ワコム Research Memo(6):同社フラッグシップモデルの市場投入や、OEM先への同社技術搭載で成果を残す ■ワコム<
6727
>の主な活動実績 1. セルシスとの資本業務提携 2022 年4 月に、イラスト、マンガ、アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」等を展開するセルシスと資本業務提携※を締結した。セルシスとは20 年以上にわたって協業し、クリエイティブ・コミュニティをともに支えてきたが、本提携によって両社の協業をさらに深めるところにねらいがある。具体的には以下のような取り組みを進める方針であり、まさに中期経営方針「Wacom Chapter 3」(詳細は後述)に掲げる新コア技術/新ビジネスモデルの目玉となる活動の1つと捉えることができる。 ※第三者割当により約16 億円規模の株式を取得(約5%)した。今後10% を超えない範囲で追加取得する予定。 1) 教育など特定用途に向けた、同社製品と「CLIP STUDIO PAINT」を通じたクリエイティブ制作体験の共同開発 2) KISEKI ARTサービス※と「CLIP STUDIO PAINT」の連携による新しい価値提供のための共同開発 3) デジタル著作権管理、創作にまつわる権利保護に向けた技術の「CLIP STUDIO PAINT」への実装とサービス運営の検討 4) 新しいクリエイティブ制作ワークフロー開発に向けた同社製品、新機能の「CLIP STUDIO PAINT」との連携、開発 5) パートナー企業に対する、同社製品と「CLIP STUDIO PAINT」を連携させた共同開発・提案 ※「クリエイターやアニメーターの方々の創造の軌跡のデータが、作品そのものに比肩し得る価値を持ち、アーティスト自身に帰属する資産である」という考えの下、ペンや筆の動きといった創作の過程をデジタル技術で捉える(創作の軌跡を可視化する)サービス。これにより、アーティスト自身が「気づき」を得てスキルアップを図ったり、作品を楽しむための新しい価値提案をするなど、様々な活用を支援することが可能となる。 2. デジタルペン技術が「Galaxy Z Fold4」向け「Sペン」に搭載 サムスン電子が2022年8月10日に発表したスマートフォン「Galaxy Z Fold4」向けの「Sペン」に、同社のデジタルペン技術が引き続き採用された。「Galaxy Z Fold4」は、OSに大型画面及び折りたたみ式画面での使用に最適化されたGoogleのAndroid 12Lを初めて搭載し、折りたたみ式メインディスプレイ画面の角度設定を75度~115度の間で柔軟に変えながら高度なマルチタスク作業を自在にこなすところに特徴があり、その際、同社のEMR技術を搭載した「Sペン」が本領を発揮することになる。すなわち、細部にわたる緻密な操作が容易かつ自在にできるため、モバイル環境で絵を描いたり、ビデオコールをしながらメモ書きしたり、メールを読みながらTo-Doリストをチェックすることなども手軽に行うことができる。同社とサムスン電子との長年にわたるコラボレーションによる成果と言え、今後、さらにその領域を広げ、深くしていく考えだ。また、サムスン電子以外では、レノボ<HKG:0992>の第2世代Foldable PCにも同社のAESペンが実装されており、折りたたみデバイス向けは今後もさらに増える傾向にあるようだ。 3. フラッグシップモデル「Wacom Cintiq Pro 27」の市場投入 製品ポートフォリオ強化の一環として、いよいよ2022年9月にはプロ向けディスプレイ製品「Wacom Cintiq Pro 27」を発表した。クリエイティブソフトウェアとシームレスに連携し、快適に操作できるところに特徴があり、ペン精度やマルチタッチ、リフレッシュレート、鮮やかで正確な色再現性に加え、より使いやすい製品デザインやカスタマイズ性など、液晶ペンタブレットのユーザーに重要視されるポイントが大幅に向上し、没入感のある制作環境を実現している。ユーザーからは「描いていてストレスになる箇所が全くない」「描きやすい!」「ワコムは進化を続けているなあという印象」「ユーザーの声を聞いてくれた」といったフィードバックが寄せられているようだ。同社では、引き続き新商品群を導入予定であり、商品ポートフォリオ強化を継続する方針である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《NS》
関連銘柄 1件
6727 東証プライム
ワコム
709
11/22 15:30
+18(%)
時価総額 103,514百万円
ペン・センサーシステムの提供等を行うテクノロジーソリューション事業が主力。ディスプレイ製品、ペンタブレット製品なども。高いブランド力が強み。ブランド製品事業では商品ポートフォリオの刷新など構造改革図る。 記:2024/10/06
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