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アイエスビー Research Memo(1):重点戦略の効果で受注が好調、22年12月期業績も2ケタ増益が続く見通し

2022/9/6 15:31 FISCO
*15:31JST アイエスビー Research Memo(1):重点戦略の効果で受注が好調、22年12月期業績も2ケタ増益が続く見通し ■要約 アイ・エス・ビー<9702>は1970年設立の独立系ITソリューションプロバイダーで、通信分野での高い技術力をベースに、組込みソフトウェア開発や業務用システム開発へと展開、M&Aも活用しながら成長を続けてきた。子会社(株)アートで展開する入退室管理システムも高シェアを握る。2021年12月期より新経営体制下で3ヶ年中期経営計画をスタートしている。 1. 2022年12月期第2四半期累計業績の概要 2022年12月期第2四半期累計(2022年1月−6月)の連結業績は、売上高で前年同期比10.3%増の14,173百万円、営業利益で同8.3%増の1,106百万円といずれも期初計画(売上高13,500百万円、営業利益890百万円)を上回り、第2四半期累計として過去最高を連続更新した。半導体不足の影響によりセキュリティシステム事業を中心にプロダクトソリューションが減収となったものの、車載や金融向けの既存顧客からの受注拡大に加えて、EV関連や医療クラウド、IoT関連など新規案件を獲得できたことが増収要因となった。利益面では、労務費や外注費の増加、販管費の増加を効率的に増収につなぎ増益となった。 2. 2022年12月期の業績見通し 2022年12月期の連結業績は売上高で前期比9.5%増の28,673百万円、営業利益で同22.2%増の2,286百万円と期初計画(売上高28,000百万円、営業利益2,070百万円)を第2四半期までの超過分を上乗せし、上方修正した数値となっている。そのうえ、足元もDX関連の開発需要が旺盛なことから、業績見通しはさらに上振れする可能性が高いと弊社では見ている。受注が順調に拡大している背景には、同社が中期経営計画の重点戦略として掲げた「顧客開拓、有望分野の拡大」「ソリューション事業の創出」「グループ経営の強化」の取り組みが順調に進んでいることも一因と考えられる。また、自社プロダクトのうち、3つのリカーリング製品※(モバイルデバイス管理サービス「VECTANT SDM」、クラウド型入退室管理システム「ALLIGATE」、建設現場用カードリーダー「イージーパス」)も売上高で前期比3割増の7億円強まで拡大する見通しで、収益増に貢献する見通しだ。 ※ストック型ビジネスモデルの1つで、商品・サービスを一度提供して終わりではなく、継続的に価値を提供することで、その対価として長期的な収益を目指す製品・サービスを指す。顧客は製品本体を購入、あるいはプラットフォームと契約したうえで、消耗品や従量制のサービスを追加で購入する形となる 3. 中期経営計画の進捗状況 2021年12月期からスタートした3ヶ年の中期経営計画は中間点を過ぎたところだが、業績の進捗状況は極めて順調で、2023年12月期の業績目標(売上高300億円、営業利益24億円)を上回るペースとなっている。今後も重点戦略の推進により、業績はさらなる上積みを目指していくものと予想される。技術提案型営業の強化やプロセスマネジメント力の向上を図ることで、プライム案件の受注拡大と収益性の向上に取り組むほか、プロダクトソリューションにおけるリカーリング製品の拡販を進めることで安定収益基盤を構築し、中長期的に持続的な成長を目指していく方針だ。また、M&Aについても引き続き検討を進めており、グループ経営力を強みとしてさらなる成長が期待される。 ■Key Points ・2022年12月期第2四半期累計業績は、旺盛なDX投資を背景に期初計画を上回る増収増益に ・受注は好調で2022年12月期業績見通しは上振れの公算大 ・「顧客開拓、有望分野の拡大」「ソリューション事業の創出」「グループ経営強化」と3つの重点戦略が順調に進捗、中期業績目標は当初計画を上回るぺースに (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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ソフト開発会社。通信分野などの組込み系に強み。セキュリティシステムの開発も。24.12期は拠点統廃合費用などが利益を圧迫する見込み。配当性向は3割以上目安。新中計では26.12期に営業益27億円を目指す。 記:2024/04/12