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城南進研 Research Memo(10):2024年3月期に営業利益率10%を目指す(2)

2022/8/23 15:30 FISCO
*15:30JST 城南進研 Research Memo(10):2024年3月期に営業利益率10%を目指す(2) ■城南進学研究社<4720>の今後の見通し (4) 「収益構造改革」の断行 収益構造改革として、2022年3月期までの2年間で不採算教場のてこ入れと業務プロセス改革に取り組み、それでも収益化が見込めない教室については閉鎖し、不採算教場ゼロの達成を目指してきた。また、RPAツールの導入による業務効率の改善により、間接スタッフの絞り込みにも取り組み、2022年3月期は黒字化を達成するなど、収益構造は筋肉質なものへと転換しつつある。今後も業務効率の向上による生産性の高い組織の構築、並びに本社機能のスリム化に取り組み、固定費の最適化により一段の収益力強化を図る考えだ。 また、戦略的業務提携等も積極的に推進していく。2020年12月に業務提携した明日葉との取り組みでは、明日葉が運営している学童保育施設で「デキタス」を導入しているが、新たな取り組みとして同社の学習プログラムである「英語で理科実験」も試験的に導入を開始しており、効果が確認できれば導入施設数を増やす考えだ。2021年 8月に業務提携を発表した(株)Inspire Highとは、Inspire High※の教材を活用したクリエイティブラーニング体験講座を半年に1回の頻度で共催しており、同講座を通じて城南コベッツの生徒に対する「真の学ぶ力の養成」の強化に取り組んでいる。 ※世界中の想像力と自分をつなぐ、10代のためのEdTechプログラム。プログラムを通じて、普段触れ合う機会の少ないアーティストや起業家、研究者などクリエイティブに生きる大人たちと、答えのない問いについて考え、同世代で共有しあう双方向型のプログラム。2020年度に経済産業省が主導する「未来の教室」実証事業にも採択されている。 さらに、同年9月に業務提携した(株)キャリア・マム※とは、同社が展開する各ブランドに対して、キャリア・マムが保有する多様な人財を活用したサービスの共同開発を進めている。第1弾として、久ケ原スポーツクラブにおける「デキタス」の会員に対して、オプションサービスとしてテストのサポートを開始した。教員資格保持者を中心に、学習指導経験のある人財によるコーチングサービスとして提供している。同社にコスト負担は発生せず、サービス料金の一部を手数料収入として得るビジネスモデルとなり、評判が良ければサービス領域を拡大するものと予想される。 ※全国11万人の在宅ワーク会員を活用したアウトソーシング事業を主に展開している。 さらに、同年11月に業務提携した(株)SARUCREWとは、同年12月からSARUCREWが開始した知育玩具の月額レンタルサービス「玩具GANG」の監修を「くぼたのうけん」で行っている。収益への直接的な影響は軽微だが、レンタルサービスが拡大すれば「くぼたのうけん」の認知度向上による既存保育園での園児数増加や、ソリューション事業の拡大にもプラスの効果が期待できる。 (5) クレド経営に基づいた人財育成 自ら考えて行動する社員を育成することによって、経営理念やクレド(行動指針)、ビジョンに基づく行動の喚起と、エンゲージメント(会社への信頼・愛着心)の高い組織の構築を目指している。また、グループの発展に寄与する人財の採用と成長を促すための人事評価制度の構築についても取り組む予定だ。 また、SDGsへの取り組みについても強化している。同社は「質の高い教育の提供」として、「デキタス」による不登校生徒や学習塾のないエリアへの学習機会の提供を推進しているほか、「ジェンダーの平等実現」として、女性の活躍の場を広げるべく保育事業の拡大に取り組んでいる。また、SDGsを題材としたクリエイティブラーニング講座を成城大学と共催している。そのほか、SDGsにどのように貢献していくかといったアイデアを、社員だけでなくアルバイトや生徒・保護者などあらゆる関係者へ広く募集し、そのなかから優秀と認められたものを表彰する「城南SDGsアワード」を創設した。大賞受賞企画については今後のビジネスとして取り込む予定である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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時価総額 3,361百万円
関東を中心にAI教材活用の個別指導塾「城南コベッツ」を展開。映像授業教室や幼少教育なども。教育事業は売上横ばい。幼少教育部門は増収だが、個別指導部門が伸び悩む。販管費減少。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/04/07