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クオールHD Research Memo(7):売上高3,000億円、営業利益250億円を中期的に目指す

2022/7/4 15:27 FISCO
*15:27JST クオールHD Research Memo(7):売上高3,000億円、営業利益250億円を中期的に目指す ■中長期の成長戦略と進捗状況 1. 中期成長戦略の全体像 クオールホールディングス<3034>が掲げる中期目標とそれに向けた成長戦略は従来から一貫しており変更はない。中期的な業績目標としては、売上高3,000億円、営業利益250億円を掲げている。事業セグメント別では、保険薬局事業の売上高が2022年3月期比で1.6倍増となる2,500億円、医療関連事業で同3.7倍増となる500億円と従来目標を継続している。一方、営業利益に関しては従来、それぞれ125億円を目標としていたのに対して、今回は保険薬局事業で150億円、医療関連事業で100億円とより現実的な目標に修正した。保険薬局事業については2022年3月期比で1.3倍、医療関連事業については同8.4倍となる。 営業利益に関しては持株会社や共通費用分を考慮していないため、単純比較はできないが保険薬局事業については目標達成が射程圏内に入ってきていると見られる。一方、医療関連事業については売上高、営業利益とも目標との乖離が大きく、各事業において事業のさらなる拡大に向けた成長戦略が必要となってくる。なお、同事業の売上高500億円の内訳としてはCSO及びCRO事業と医療系人材紹介派遣事業を合わせて200億円、医薬品製造販売事業等で300億円を見込んでいる。保険薬局事業で着実な成長を図りながら、医療関連事業の規模拡大と収益性を高めていくことで、将来的にバランスの取れた収益ポートフォリオの構築を目指していく戦略だ。 成長戦略として、保険薬局事業については1)戦略的出店による規模の拡大と、2)薬局の価値創出、の2軸で臨む方針で、2022年度は重点施策として引き続き「在宅調剤の強化」「DXの推進」をテーマに掲げている。一方、医療関連事業については、営業利益率20%を目標にしており、「専門性の深化」と「グループシナジーの最大化」に取り組むことで高成長を実現していく戦略となっている。 以下ではそれぞれの事業セグメントの成長戦略と進捗状況について述べる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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保険薬局を全国展開するクオールを中核とする持株会社。薬局事業が主力。店舗数は940店舗超。後発医薬品等の製薬事業、BPO事業も展開。第一三共エスファを子会社化。薬局事業ではM&Aや新規出店で規模拡大図る。 記:2024/10/11