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安田倉庫 Research Memo(2):好立地の物流拠点とソリューションサービスが強みの総合物流企業

2022/6/22 15:22 FISCO
*15:22JST 安田倉庫 Research Memo(2):好立地の物流拠点とソリューションサービスが強みの総合物流企業 ■会社概要 1. 会社概要 安田倉庫<9324>は、保管、流通加工、輸配送などの物流サービスを展開する総合物流企業である。物流拠点や所有不動産が東京や横浜を中心とする好立地にあることが強みで、首都圏や関西圏を中心に日本全国、そして中国・ASEANを中心に世界各国へネットワークを展開している。また、メディカルやITキッティングなど顧客や商品特性に合わせてカスタマイズしたソリューションサービスも同社の強みとなっている。不動産事業では、東京や横浜の好立地でオフィスビルの賃貸サービスなどを行っている。 2. 沿革 後に衆議院議員となる守屋此助による神奈川県橘樹郡子安村(現 横浜市神奈川区守屋町)の埋め立て事業に対し、安田財閥総帥の安田善次郎(やすだぜんじろう)が安田保善社(現 安田不動産(株))を通じて資金を援助、1919年12月20日に創立された興亜起業株式会社が同社の起源である。1924年に横浜市で普通倉庫業を開業(現 守屋町営業所)、1932年に東京市芝区(現 港区海岸)に東京営業所(現 芝浦営業所)を開設、1942年には社名を安田倉庫株式会社と改称した。その後、東京と横浜を中心とする全国に拠点を展開、1999年に東京証券取引所(以下、東証)第2部に上場、2000年には中国に現地法人を設立した。2005年に東証第1部に上場、物流品質の向上と海外展開を加速させている。2013年から2014年にかけてソリューションサービスを進化させ、成長ドライバーと期待されるメディカルやIT機器キッティングをジャンルとして確立した。2019年には大西運輸(株)を、2020年にはオオニシ機工(株)をそれぞれ子会社化し、北陸3県(石川、富山、福井)へと拠点を拡大したほか、2021年には南信貨物自動車(株)を子会社化して長野県全域に自社輸配送ネットワークを広げている。また、2020年に東雲営業所(東京メディカルロジスティクスセンター)を開設、2022年には「大黒営業所」内にEC※専用センターを開設しEC物流に参入するなど、ソリューションサービスを強化している。なお、2022年4月からの東証市場再編に伴い、プライム市場へ移行している。 ※EC(Electronic Commerce):インターネット通販のこと。 3. 物流ネットワーク 同社グループは、同社及び倉庫作業請負業の(株)ヤスダワークスや陸運業の安田運輸(株)、航空貨物取扱業の芙蓉エアカーゴ(株)、北陸地盤の大西運輸(株)、長野を中心に甲信地区から関東・中京地区で事業展開する南信貨物自動車(株)、中国で倉庫業を営む安田物流(上海)有限公司など連結子会社及び孫会社18社で構成され、物流事業及び不動産事業並びにこれらに関連する業務をグループ一体となって展開している。物流拠点は、首都圏には京浜エリアの好立地を中心に本社ほか20拠点のほか、北海道から九州まで各地域に拠点を有している。また、海外にも中国8拠点、ベトナム4拠点、インドネシア1拠点を有しており、首都圏・関西圏を中心に日本全国、そして中国・ASEANの主要地域をカバーする物流ネットワークを構築している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《YM》
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首都圏地盤の倉庫準大手。医療機器・IT物流に強み。24.3期3Q累計は新規取引開始などで倉庫堅調。不動産賃貸も既存施設が安定稼働。だがM&Aに伴う販管費増が利益の重石に。今年3月に愛知県の運送会社を買収。 記:2024/04/12