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フォースタ Research Memo(1):人材と資金の両側面でスタートアップ企業を支援するハイブリッドキャピタル企業

2022/6/22 15:11 FISCO
*15:11JST フォースタ Research Memo(1):人材と資金の両側面でスタートアップ企業を支援するハイブリッドキャピタル企業 ■要約 フォースタートアップス<7089>は、「人材」と「資金」の両側面でスタートアップ企業※1等の成長を支援するハイブリッドキャピタル※2である。「for Startups」という経営ビジョンを掲げ、さらなるサービスの拡大や既存サービスの充実を図ることで成長産業のエコシステムを強化し、日本の再成長に尽力したいと考えている。 ※1 急成長企業を指す。同社のターゲットはスタートアップ企業(急成長企業)で、対象人材は経営層などであるため、既存の人材サービス企業との棲み分けがなされている。 ※2 同社の造語で、人材と資金の支援を同時に行うことで企業成長を後押しする状態。 1. 2022年3月期業績の概要 2022年3月期連結業績※は、売上高が2,348百万円、営業利益が602百万円、経常利益が606百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が461百万円となった。また、2022年2月に上方修正した業績予想に対しては、売上高で102.1%、営業利益で100.4%、経常利益で101.0%、親会社株主に帰属する当期純利益で102.6%と、全項目で達成した。強い採用ニーズを背景にタレントエージェンシーが業績をけん引し、過去最高の売上高となったほか、オープンイノベーションも「Public Affairs」受注を中心に着実に成長した。営業利益についても、採用スケジュールの遅延に伴う人件費未消化等の要因はあるが、売上成長を主要因として過去最高益を更新した。なお、2021年5月にフォースタートアップスキャピタル(同)を設立し、同子会社を通じてフォースタートアップス1号投資事業有限責任組合を新たに設立したことに伴い、2022年3月期第2四半期から連結決算に移行した。 ※2022年3月期第2四半期より連結決算に移行しているため、前期比は記載していない。 同社では、中長期目標を「成長産業の支援インフラの構築」とし、人材の支援に加え、資金の支援を開始した。人材紹介需要の安定成長により受注は順調に推移しているほか、人材への積極投資が計画どおり推移していることから、さらなる成長が見込めると弊社では予想している。同社は収益性が高いことが特長で、2022年3月期の営業利益率は25.6%であった。また、市場環境も好調で、成長性も高い。人員増、オフィス拡張など積極的な先行投資を実施する予定ではあるものの、中長期的な視点での収益性は良好と弊社では見ている。 2. 2023年3月期業績の見通し 2023年3月期連結業績予想について同社は、売上高で2,800百万円(前期比19.2%増)、営業利益で570百万円(同5.4%減)、経常利益で570百万円(同6.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で400百万円(同13.3%減)を見込んでいる。人材紹介需要は安定成長が続いており、受注は引き続き高水準で推移する見通し。一方、過去最大規模の採用など積極的な人材関連投資を行う影響により、減益を予定している。主力サービスであるタレントエージェンシーで継続的な売上成長を実現していることなどから、通期計画達成の可能性は高いと弊社では予想している。 3. 中長期の成長戦略 国内では政府主導のスタートアップ企業支援策が進められているほか、近年のオープンイノベーション機運の高まりもあり、スタートアップ企業の認知度や存在意義は高まりつつある。同社によると、国内スタートアップ資金調達市場は大型調達のスタートアップの増加が加速しており、今後もこの傾向は続くと見込まれる。スタートアップ企業において調達資金の多くは人材採用に充当されるケースが多いことから、同社の主力サービスであるタレントエージェンシーにとって好環境下にあると言える。このような状況のなか、同社は、中長期目標として「成長産業の支援インフラの構築」を掲げ、2025年3月期に連結売上高5,000百万円、年平均成長率30%を目指している。また、目標達成の成長投資として、人材関連投資を位置付けているほか、注力支援領域の拡張への投資も実行していく。具体的な成長戦略としては、(1) スタートアップエコシステム形成による自律的成長サイクルの構築、(2) 持続的な競争優位の確保、(3) オペレーションの改革による生産性向上、(4) コアコンピタンスを活用した事業領域の拡大、などの施策を進めていく方針だ。同社の強みであるネットワークやデータベースなどは参入領域拡大においてアセットとなる要素であることから、参入リスクを軽減できると弊社では見ている。従来のアセットを生かした新規参入となるため成功確度は高く、高収益・高成長につながると期待している。 ■Key Points ・「人材」と「資金」の両側面でスタートアップ企業を支援するハイブリッドキャピタル企業 ・2022年3月期は人材紹介需要の安定成長が業績をけん引し、売上高・営業利益で過去最高を更新 ・事業環境は好調。人材関連投資を中心とした成長投資を継続することで、2025年3月期に売上高5,000百万円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介) 《YM》
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スタートアップ・急成長企業向け人材支援を展開。大企業・官公庁とスタートアップの連携促進支援も。オープンイノベーションサービスは売上伸長。カンファレンス開催収入などが売上貢献。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/07