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GセブンHD Research Memo(2):「オートバックス・車関連」「業務スーパー」事業が収益の柱

2022/6/6 16:02 FISCO
*16:02JST GセブンHD Research Memo(2):「オートバックス・車関連」「業務スーパー」事業が収益の柱 ■事業概要 G-7ホールディングス<7508>の事業セグメントは、オートバックス・車関連事業、業務スーパー事業、精肉事業、その他事業の4つの事業セグメントで開示している。2022年3月期の事業別構成比を見ると、売上高はオートバックス・車関連事業で22.0%、業務スーパー事業で52.9%、セグメント利益はオートバックス・車関連事業で36.0%、業務スーパー事業で55.6%となり、両事業で全体の70%以上を占めている。また業務スーパー事業、精肉事業とその他に含まれるこだわり食品・プライベートブランド事業や「めぐみの郷」、「miniピアゴ」を加えると、売上高の7割強を食品小売事業で構成していることになる。 1. オートバックス・車関連事業 オートバックス・車関連事業は、「オートバックス」のフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスを中心に、バイク用品の販売・メンテナンスを行う「バイクワールド」を運営する(株)G-7バイクワールド、マレーシアで「オートバックス」のフランチャイジー展開、「バイクワールド」を運営するG7 RETAIL MALAYSIA SDN.BHD.、自動車輸出販売事業を展開する(株)G-7.CrownTradingの4社で構成されている。 売上高の8割強はオートバックス関連で占められ、2022年3月期末時点のオートバックス関連の店舗数は国内76店舗(オートバックス69店舗、オートバックスエクスプレス7店舗)、マレーシア2店舗となり、オートバックスグループ(国内588店舗、海外62店舗)のなかでは最大規模のフランチャイジーとなっている。国内の出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県となり、なかでも兵庫県で39店舗と全体の約5割を出店している。従業員1人当たりの生産性や売上総利益率、在庫回転率などを重視した店舗運営を徹底しており、オートバックスグループのなかでも高い収益性を維持している。そのほか、「BPセンター」(板金・塗装)9店舗、新車・中古車買取販売の「スズキカーズ大阪」1店舗などを展開している。 「バイクワールド」は、2022年3月期末時点で国内14店舗、マレーシア2店舗の合計16店舗を展開している。国内では資本業務提携先のバイク王&カンパニー<3377>とコラボ出店を進めている。また、2017年に子会社化したG-7.CrownTradingは東南アジア向けを中心に自動車の輸出販売を行っており、売上構成比はそれぞれ1割弱となっている。 そのほか、G-7・オート・サービスで、たい焼き専門店「やまや本舗」((株)やまや鯛焼き本舗)3店舗、コインランドリー「マンマチャオ」((株)エムアイエス)6店舗を運営しているほか、2020年から新業態として開始したアウトドア用品専門店「FIELD SEVEN」を「オートバックス」店舗内に4店舗出店している。 2. 業務スーパー事業 業務スーパー事業は、「業務スーパー」のフランチャイジー展開をする(株)G-7スーパーマートの事業となる。出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道地域で、2022年3月期末時点の店舗数は175店舗と業務スーパーグループ(964店舗)のなかで最大規模を誇る。地域別店舗数を見ると、関東が69店舗(東京19、神奈川17、埼玉19、千葉14)と最も多く、次いで中部38店舗(愛知26、三重8、岐阜4)、関西34店舗(兵庫23、大阪11)、九州23店舗(福岡17、熊本4、長崎2)、北海道11店舗となっている。1人当たり生産性や在庫回転率を重視した店舗収益力を強みに店舗数を拡大しており、2021年3月期以降は九州での出店を加速させている。 3. 精肉事業 精肉事業は、2015年に子会社化した(株)G-7ミートテラバヤシ(旧 (株)テラバヤシ)の事業となり、精肉小売店「お肉のてらばやし」を全国に展開している。子会社化以降は「業務スーパー」または「めぐみの郷」のテナントとして出店を積極化している。また、2020年4月に精肉卸・小売販売事業を行うアンデス食品(株)を連結子会社化(同年7月に吸収合併しアンデス食品事業部を組織)している。アンデス食品は首都圏で主に飲食業界や給食、総菜業界向けに卸販売しており、一部小売販売も行っている。 2022年3月期末時点の店舗数は「お肉のてらばやし」が153店舗、アンデス食品が14店舗の合計167店舗となっている。地域別店舗数で見ると、関東が71店舗と最も多く、次いで関西(兵庫県、大阪府)36店舗、東海(愛知県、三重県、岐阜県)26店舗、九州(福岡県、熊本県、佐賀県)17店舗、北海道10店舗等となっている。「お肉のてらばやし」に関しては全体の約9割が「業務スーパー」や「めぐみの郷」等のグループ店舗内に出店している。 4. その他事業 その他事業には、農産物直売所「めぐみの郷」を運営する(株)G7アグリジャパン、こだわり食品・プライベートブランド事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、女性向け健康体操教室「カーブス」((株)カーブスジャパン)や新業態となる自転車販売店「トレジャーサイクル」を運営する(株)G7リテールジャパンのほか、2020年4月に子会社化した(株)G-7リコス・ストアズ(旧 (株)99イチバ)※が運営するミニスーパー「miniピアゴ」の事業が含まれる。 ※2022年4月にパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>の子会社であるユニー(株)から20.0%の株式を250百万円で追加取得し、100%子会社化したのを契機に社名を変更した。 「めぐみの郷」については、2022年3月末時点で44店舗を出店している。地域別店舗数を見ると、関西23店舗(兵庫17、大阪4、奈良2)、関東15店舗(東京7、千葉3、埼玉3、神奈川2)、中部6店舗(愛知5、岐阜1)となり、44店舗中33店舗が「業務スーパー」内での出店となっている。また販売方法は、関西圏で委託販売方式(販売額の約2割を手数料収入として売上計上)、中部及び関東圏で買取販売方式(卸販売事業者からの仕入販売)を採用している。中部・関東圏では生産者との直接のネットワークが構築されていないためで、事業リスクの観点で今後の課題となっている。 こだわり食品・プライベートブランド事業では、地域の名産品・特産品を発掘し百貨店や専門店、ECショップなどで販売しているほか、冷凍食品や加工食品等を中心に各種PB商品の開発・製造・販売を行っている。 ミニスーパー「miniピアゴ」は東京都、神奈川県で展開しており、2022年3月期末時点で69店舗(東京55店舗、神奈川14店舗)を出店している。売上規模は1店舗当たり年間2億円弱程度で、利益率も「業務スーパー」と比較すると低く、収益力の向上が課題となっている。 そのほか、フランチャイジーとして女性向け健康体操教室「カーブス」を25店舗(神奈川県)運営しているほか、2021年7月に新業態となる自転車販売店「トレジャーサイクル」を1店舗出店している。 なお、飲食店事業とフランチャイジー展開していたインドアゴルフスクール「ステップゴルフ」(ステップゴルフ(株))については、2022年3月期にすべての店舗を閉店し、撤退を完了した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
関連銘柄 3件
3377 東証スタンダード
513
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時価総額 7,857百万円
バイク専門店チェーン。中古バイクの買取や販売の「バイク王」を全国展開。オークションや出張買取、海外販売も行う。広告宣伝費の積極投下などにより、23.11期通期は業績苦戦。24.11期は営業黒字転換計画。 記:2024/01/27
7508 東証プライム
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4/23 15:00
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時価総額 61,073百万円
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3,754
4/23 15:00
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時価総額 2,381,545百万円
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