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TOKAI Research Memo(7):中期経営計画の進捗堅調、2024年3月期以降は利益成長加速の見通し(1)

2022/6/3 16:07 FISCO
*16:07JST TOKAI Research Memo(7):中期経営計画の進捗堅調、2024年3月期以降は利益成長加速の見通し(1) ■TOKAIホールディングス<3167>の今後の見通し 2. 中期経営計画「Innovation Plan 2024 “Design the Future Life”」の進捗について (1) 経営ビジョンと経営数値目標 2022年3月期からスタートした4年間の中期経営計画「Innovation Plan 2024 “Design the Future Life”」では、同社グループが10年後に目指す姿を“Life Design Group” (LDG)と位置付けた。「お客様の過ごしたいライフスタイルをデザイン・提案することを通じて、社会課題の解決に貢献していく企業」を目指し、この姿勢を持って同社が掲げる経営ビジョン「Total Life Concierge(TLC)」のさらなる充実に取り組んでいく。今回の中期経営計画は、「LDG」の実現に向けた経営基盤を構築する期間と位置付けている。 「LDG」に向けての取り組みとして、レジャー、ヘルスケア、生活サポートをテーマとして、複数のプロジェクトを地盤である静岡県を中心に小規模ながら開始している。ヘルスケア分野では、フィットネスクラブの運営をテレビ津山で開始する予定となっている。生活サポート分野では食品の宅配サービスを開始したほか、コインランドリーを東海ガスのショールーム内にオープンする予定となっている。今後も生活サポートや防災、観光などの観点からも新規プロジェクトの検討を行い、順次サービス化していく予定で、暮らしの基盤づくりや地域共存などの社会貢献を、事業活動を通じて行っていく。 経営数値目標は2025年3月期に売上高2,450億円、営業利益186億円、親会社に帰属する当期純利益110億円を掲げた。4年間の年平均成長率は売上高・営業利益ともに5%台と堅実な成長を計画している。前半の2年間で先行投資を積極的に行うため、利益成長は後半に加速していく計画となっている。初年度となる2022年3月期の業績は計画をやや上回る順調な滑り出しとなった。2023年3月期はエネルギー価格高騰の影響により利益面で一旦落ち込むものの、誤差の範囲内と考えられる。 収益基盤となる継続取引顧客件数については、LPガス事業でやや下振れたものの、2023年3月期以降に巻き返していく予定で、2025年3月期末にグループ全体で356万件を目指していく方針に変わりはない。また、今後のM&A案件の成約状況によっては上振れする可能性もあると弊社では見ている。2021年3月期末から4年間でもっとも顧客件数の増加を見込んでいるのはエネルギー事業で、21万件増加の95万件を計画している。M&A・アライアンスも進めながら既存エリア並びに新規エリアでのシェア拡大を図っていく。CATV事業については想定をやや上回るペースで顧客件数が増加しており、今のペースでいくと2025年3月期末の129万件も上振れする可能性がある。 一方、ISP等(光コラボ含む)については、顧客獲得競争の激化が続いていることもあり、2025年3月期末の81万件はやや下振れする可能性がある。同様にアクア事業についても顧客獲得競争が激しく、直近は足踏みした状況となっており、2025年3月期末の21万件に向けてハードルが高くなってきている。同社では従来の対面販売営業だけでなく、テレマーケティングやWebプロモーションなど非対面型営業にも注力していくことで顧客数の積み上げを図っていくことにしている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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静岡県地盤にLPガスを中心とするエネルギー・住生活関連事業、情報通信事業を展開する総合生活インフラ企業。LPガスの顧客件数は業界3位。情報通信部門の法人向け事業はキャリアサービス、クラウドサービスが順調。 記:2024/06/13