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コンフィデンス Research Memo(3):高い採用力と営業力を背景にした人材のマッチング力が強み

2022/6/3 15:13 FISCO
*15:13JST コンフィデンス Research Memo(3):高い採用力と営業力を背景にした人材のマッチング力が強み ■事業概要 3. 同社の強み コンフィデンス<7374>の競争優位性は、高い採用力と営業力を背景とした人材のマッチング力にある。求職者数最大化と求人数最大化によりマッチング総量を最大化するために同社は、分業化・標準化に基づいた組織設計をし、オペレーションは極力簡易化することで、効率的な組織運営を展開している。この結果、2014年8月以降、後発参入にもかかわらず高い事業成長率及び収益率を実現している。 (1) 採用力 同社は、ゲーム業界に特化することで効率的に集客を行い、安定的な採用を実現している。ゲーム業界は人気業界のため能動的エントリーが多いものの、リファラル採用(知人からの紹介による採用)も一定割合を維持することで、年間応募者数は約1万人となっている。また、社員満足度の高さも採用力につながっている。幅広い職種から未経験者にも業務を紹介し、実践によるスキルアップの機会を提供しているほか、毎月実施している面談などによりクリエイターの不安や不満を早期に解消することで退職率を低水準に抑え、就業期間の長期化を実現している。一方、ゲーム業界に精通していることから、人材市場の環境変化に応じて求人広告を掲載していることに加え、広告媒体の費用対効果を逐次分析、出稿配分を変更している。これらの結果、採用LTV※は約19倍と、効率的に利益を生み出す仕組みを構築している。 ※採用LTV(Life Time Value)は、1人当たり採用コストに対して1人が入社から退職までどれだけ売上総利益を稼得したか計算したもの。 (2) 営業力 同社は、経営陣の人材業界に対するノウハウとゲーム業界に特化することによる知見の早期蓄積により、高い営業力を実現している。全社員に占める営業職は約40%と高水準であることからも、企業・求人開拓力を重視していることが窺える。企業開拓に当たっては特定の顧客に依存しないよう取引社数を拡大する方針で、多数の顧客によりリスクが分散され一定水準の売上総利益率を確保している(2021年3月期の取引社数は102社、派遣事業の売上総利益率は32.7%)。また、継続的な顧客深耕により顧客当たり派遣数は増加傾向にあり、1社当たり配属数は2017年3月期の2.36人から2021年3月期には5.77人まで拡大している。 (3) マッチング力 同社は、ゲーム業界への知見から、顧客のニーズとクリエイターのスキルを勘案したマッチングを行うことで、高い精度のマッチングを実現している。また、豊富な求人数とクリエイター数も高い精度のマッチングに寄与している。一方、短期間の成約を実現するオペレーションを構築しており、約70%の求職者が採用面接から1ヶ月以内に配属先が決定している。これらの結果、クリエイター年間平均稼働率は98.8%(2020年4月~2021年3月)と高水準の稼働率を実現している。 (4) 効率的な組織運営 同社は後発参入にもかかわらず高い事業成長率及び収益率を実現しているが、これは分業化・標準化に基づいた組織設計をし、オペレーションは極力簡易化することで、効率的な組織運営を展開していることによる。このうち標準化については、事業KPIを設定したプロセスマネジメントを実行している。これにより、生産性向上を図るとともに、利益減少リスクを早期に発見し、損失を最小限にとどめている。 競争優位性に基づいた事業戦略及び効率的な組織運営により、同社は2017年3月期~2021年3月期の売上高CAGRが62.5%、営業利益のCAGRは72.0%と急成長を実現している。同社によると、人材派遣業界の営業利益率は10%以下が多数のなか、同社の2022年3月期の営業利益率は16.8%と高水準を維持していることからも、同社の強みが、高い事業成長率と収益率実現に寄与していることが窺える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《YM》
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人材サービス会社。ゲームやエンタメ業界を中心とした人材派遣、フリーランスのマッチングサービス等を手掛ける。インターワークスを経営統合。人材派遣サービスは堅調。人材紹介等も伸長。統合で効率化。DX人材育成。 記:2024/10/03