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壽屋 Research Memo(1):人気コンテンツのキャラクターフィギュア・プラモデルなどの企画・製造・販売を展開

2022/4/20 15:31 FISCO
*15:31JST 壽屋 Research Memo(1):人気コンテンツのキャラクターフィギュア・プラモデルなどの企画・製造・販売を展開 ■要約 壽屋<7809>は、映画・アニメ・コミック・ゲーム等の人気キャラクターに関わるフィギュア、プラモデル、雑貨などホビー関連品の企画開発・製造・販売を展開している。さらに、アバター(avatar=仮想空間において自分の分身となるキャラクター)やデジタルフィギュアなど、VR(Virtual Reality=仮想現実)・AR(Augmented Reality=拡張現実)等を活用して、新たな「遊び」を創造するデジタル事業への展開も推進している。 1. ブランド力、企画開発力、製販一体型の展開が強み 人気キャラクターに関わる版権(コンテンツの使用許諾・販売権利)を取得し、製品の企画立案・開発、自社内の造形技術者による原型製作及び製品形態のデザイン業務を本社で行った後に、国内外の卸売業者から事前に購入意向を確認し、採算性の判断を行ったうえで生産に移行する。製造は外部に委託するファブレスメーカーである。1953年の設立以来、約70年の歴史で培われたブランド力や製品企画開発力、さらに顧客の要望に対して柔軟に対応できる製販一体型の事業展開などを強みとしている。地域別売上比は国内が約7割、海外が約3割で推移しているが、重点分野と位置付けている海外の売上比が上昇傾向である。販路別売上比はおおむね卸売が約7割、小売(ネット通販含む)が約3割で推移している。 2. 自社オリジナルIP製品を強化 同社は主に他社IP(Intellectual Property=キャラクターなどの知的財産権)の版権使用許諾を受けて企画・製造しているが、相対的に利益率の高い自社オリジナルIP製品の強化にも注力している。自社IPの代表的な製品としては、2015年5月に「フレームアームズ」のスピンアウトシリーズとして発売した「フレームアームズ・ガール」シリーズ、2016年12月に発売したプラモデル「メガミデバイス」シリーズなどがある。さらに自社オリジナルIPの海外利用権や商品化権など、国内外のパートナー企業に商品化許諾を行うことで二次利用も促進している。 3. 2022年6月期第2四半期の業績は大幅増収増益 2022年6月期第2四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比71.3%増の7,199百万円、営業利益が237.2%増の1,333百万円、経常利益が230.2%増の1,310百万円、四半期純利益が236.5%増の913百万円となった。2022年6月期期首より収益認識会計基準を適用しているが、影響は軽微である。地域別では国内、海外とも大幅増収、販路別では卸売、小売とも大幅増収となった。フィギュアでは人気コンテンツであるアニメ「鬼滅の刃」関連アイテムやアニメ「呪術廻戦」関連アイテム、プラモデルでは自社オリジナルIP「メガミデバイス」関連アイテムが好調となった。1アイテム当たりの生産・販売数量が大幅伸長したことも利益率向上につながった。 4. 2022年6月期通期も大幅増収増益予想、さらに上振れの可能性 2022年6月期通期の業績(非連結)予想は、修正予想(2021年11月12日付で上方修正)を据え置いて、売上高が2021年6月期比36.2%増の13,000百万円、営業利益が72.2%増の1,700百万円、経常利益が68.8%増の1,670百万円、当期純利益が70.5%増の1,159百万円となっている。主力製品が総じて好調に推移して大幅な増収増益予想を見込んでいる。北米における物流混乱の影響、海外における新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)による影響などを考慮して通期予想を据え置いているが、第2四半期の進捗率は売上高が55.4%、営業利益が78.4%、経常利益が78.4%、当期純利益が78.9%と高水準であり、弊社では同社予想は2回目の上振れ修正が発表される可能性が高いと見ている。 5. 新たな「遊び」の創造で中長期成長ポテンシャルは大きい 同社は他社IP製品の拡大や自社オリジナルIP製品の強化を推進している。さらに、従来のフィギュア、プラモデル、雑貨等の製品も大切にしながら、より大きなフィールドとしてエンターテインメント分野全般を扱う企業へのシフトを目指すとしている。アバターやデジタルフィギュアなどVR・AR等を活用して新たな「遊び」を創造するデジタル事業への展開も推進している。弊社では、デジタル技術も活用した積極的な事業展開により、中長期成長ポテンシャルは大きいと考えている。 ■Key Points ・人気キャラクターのフィギュアやプラモデルのファブレスメーカー ・2022年6月期業績は大幅増収増益予想、さらに上振れの可能性 ・デジタル技術も活用した新たな「遊び」の創造で中長期成長ポテンシャルは大きい (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《EY》
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時価総額 15,319百万円
プラモデルやフィギュアを製造・販売。好採算の自社IP製品に力注ぐ。昨年12月の資本業務提携でテレビ朝日が筆頭株主に。24.6期上期は競合他社参入よる競争激化でシェア低下。想定以上の原材料高も利益の重石に。 記:2024/04/12