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プロパスト Research Memo(5):高速回転で買収から売却へ、市場変動リスクは小さい

2022/2/3 16:05 FISCO
*16:05JST プロパスト Research Memo(5):高速回転で買収から売却へ、市場変動リスクは小さい ■バリューアップ事業 1. 事業概要 バリューアップ事業は、半年から1年程度の短期プロジェクトである。首都圏エリアを中心に4~8億円程度の中古の収益ビル等を購入し、外観や設備が経年劣化した不動産に対して効率的に改修を行い、既存の建物の付加価値を高めたうえで、主に個人投資家を対象に売却する。2021年5月期から、大株主シノケングループのREITが同事業においても売却先に加わった。少額の改修工事で効果的に付加価値を高めることで、短期間での売却及び資金回収を図る。プロパスト<3236>は購入後すぐに工事に入るため、工事開始から1ヶ月後には販売を開始することもある。買収から売却へ短期間で事業を回しており、市場変動リスクが小さいと言える。現状、同事業では年間15~20棟ペースで売却している。 バリューアップ事業の2022年5月期第2四半期累計の売上高は4,034百万円(前年同期比69.7%増)、営業利益は461百万円(同71.7%増)と大幅な増収増益であった。前年同期は十分な仕入ができなかったが、第2四半期は順調に仕入が進み収益性の高いエリアでの物件売却が進められた結果である。営業利益率は11.4%と安定して推移している。同社では、付加価値が見込める物件の仕入及び売却を続けており、それが安定的な利益率につながっているようだ。売上高では会社全体の37.9%、営業利益では24.6%を占めている。 2. 特長 同社にはゼネコン出身者も多く、ノウハウに長けた人材が多い。特に、クリーニング、植栽、外光などの共用部分に対するバリューアップにも投資家のニーズはあり、資産価値の向上につなげている。 3. 実績例 最近の実績例としては、以下のとおり。 (1) 吾妻橋3プロジェクト(東京都墨田区)(※バリューアップ事例を参照<Before→After>) (2) 清水町(東京都板橋区) (3) 戸山(東京都新宿区) (4) 豊島(東京都北区) (5) 北大塚2(東京都豊島区) (6) 原町2(東京都新宿区) (7) 高円寺南2(東京都杉並区) (8) 水道町(東京都新宿区) (9) 永代2(東京都江東区) (10) 滝野川3(東京都北区) (11) 代沢(東京都世田谷区) (12) 内神田4(東京都千代田区) 4. バリューアップ事例 バリューアップの具体的事例として、吾妻橋3プロジェクトでは、以前は屋上の経年劣化が目立っていたが、既存の防水層を撤去し、下地を調整して塩化ビニールシートを施工することで、ビルの資産価値を高めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《EY》
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分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業を展開する総合不動産ディベロッパー。首都圏マンション市場で事業展開。企画力、デザイン力が強み。駅近など利便性の高いレジデンス用物件を中心に仕入れを行う。 記:2024/10/25