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ジェネパ Research Memo(3):自社運営のEC事業、マーケティング機能を提供するECサポート事業が主力事業

2022/2/1 16:03 FISCO
*16:03JST ジェネパ Research Memo(3):自社運営のEC事業、マーケティング機能を提供するECサポート事業が主力事業 ■事業概要 同社グループの事業は、ジェネレーションパス<3195>及び連結子会社である(株)トリプルダブル、青島新綻紡貿易とその子会社である青島新嘉程家紡(有)、カンナート、(株)フォージ、 ジェネパベトナムの計7社で構成されており、ECサイトで商品販売を行う「ECマーケティング事業」、マーケティングデータを基に商品の企画サポートを行う「商品企画関連事業」、ソフトウェアの受託開発及びシステム開発事業、メディア事業を行う「その他事業」を展開する。 (1) ECマーケティング事業 ECマーケティング事業は、同社グループが直接運営するECサイト「リコメン堂」などを通じて一般消費者向けに商品販売を行う「マーケティング事業」と、同社グループの各種マーケティング機能を、ECサイト運営を検討中もしくは既に運営しているクライアント企業向けにサービス提供する「ECサポート事業」とに分けられる。同社の売上高の約8割を占める中核事業である。 a) マーケティング事業 マーケティングの基礎となるビッグデータを、同社グループが運営するECサイト「リコメン堂」のほか、amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールやインターネット全体から収集・分析し、同社グループと取引のあるメーカー及び卸売業者から提案された商品について、消費者の購買につながる可能性の高いキーワード、商品画像、価格等を設定し、同社グループECサイトで販売を行う事業である。 同社グループは、特定のECプラットフォームに特化したアプローチを行う「EPO」という独自かつ汎用性のあるマーケティング手法を活用し、インテリア、ファッション、美容コスメ、スポーツ、キッズ・ベビー、家電、食品、日用品など、幅広いジャンルの商品を取り扱っている。店舗については主に「リコメン堂」の屋号で、ジャンル別に複数のモールにまたがり、計67店舗が出店し、パートナー企業数は798社、取扱商品数は約184万点(2021年10月期末時点)に上る。 b) ECサポート事業 同社グループの各種マーケティング機能を、今後ECサイトの運営を検討、または既に運営している企業向けに提供する事業である。同社グループが獲得した各種マーケティングデータを活用し、戦略的なECサイトの構築及び運営代行や、対象となるECサイトへの売れる商品情報の提供、店舗デザインの編集、商品構成(選定)と最適な検索キーワード及び商品ページの作成、集客、顧客対応等の運営支援を、全般的に行うサービスとして提供している。 同社ではECサイトでの販売の流れを「リコメン堂で商品を販売する」「モール型店舗を出店・運営する」「自社ECサイトを立ち上げる」の3段階に分けて支援する。ステップ1となる「リコメン堂で商品を販売する」については、リコメン堂への出品にはコストがかからないため、リスクを負わずにネット販売ができる。リコメン堂上で商品を販売することでテストマーケティングが可能になり、モール内店舗出店とそこでの成功に向けてデータを収集することができる。ステップ2となる「モール型店舗を出店・運営する」では、テストマーケティングで得たデータを基に、モール型店舗を出店する。あらかじめ設定されたシステム上でのサイト構築や商品ページ作成が可能なため、比較的簡単にECサイト運営を行うことが可能となる。ステップ3となる「自社ECサイトを立ち上げる」については、売れ筋の商品や定番商品など、これまで蓄積したデータを駆使することで独自の自社ECサイト構築し、さらなる売上アップを目指すことができる。同社はこれらに関わるシステム構築、商品マーチャンダイジング(MD)、運用まで、総合的なコンサルティングを行いサポートする。 c) Web制作・開発事業 Web制作・開発では、キャンペーンやプロモーションの戦略立案からWeb制作、システム開発、運用まで、各分野のスペシャリストがワンストップで行うほか、コンテンツ運用やマーケティングサポート、顧客集客、保守管理などを、一括受託または共同事業として、事業開発を総合的にサポートする。 (2) 商品企画関連事業 ECマーケティング事業で培ったマーケティング手法「EPO」とMIS(Marketing Information System)の分析データから、売れ筋となる見込み商材を、試作品から商品試験等のテストを行い開発・製造を行う事業であり、クライアントのニーズに応えるOEM商品の提案及び企画・開発を、生産から納品まで一貫したサービスで提供する。具体的には、売れ筋データ分析によるメーカーへの新規商品の企画提案、高品質かつ高採算商品の製造のための海外工場との直接連携による生産管理体制の構築、同社マーケティング事業及びインターネット市場全体の分析による、実店舗への情報提供及び商品提供を行う。同社プライベートブランド「Simplus(シンプラス)」では、売れ筋データ分析等からニーズの高い個性を生かした生活家電製品を国内外の有力メーカーと協力して展開している。商材や取引社数などの拡大により、事業開始後5年で同社の売上高の約20%を占めるまでになっている。なお、生産から納品まで一貫して行うため、東南アジアの提携工場ネットワークを構築しており、自社QC(Quality Control:品質管理)スタッフや同社提携QCが提携工場を巡回し品質を管理・改善することで、デザインから機能開発、商品化を行う。 (3) その他 子会社のトリプルダブルが行うソフトウェアの受託開発及びシステム開発事業、及びメディア事業(「イエコレクション(IECOLLE)」ブランドで実施するインテリア情報などECマーケティングデータを活用したメディア関連・情報発信業務)である。 (4) 「EPO」について 「EPO」とは、amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング等に代表されるECモールをマーケティングインフラとして捉え、それぞれのECモールごとにおける特性をデータとして蓄積し、対象となる商品について、販売に最適な各種条件の設定をしていくものである。そして、同社グループECサイトにて販売を行い、その売れ行き状況を判断材料とし、より効果の高い販売結果を導き出すサイクルを実現する。ECモールによらない単独サイトでの販売に比べてサイト開設時の初期コストが圧縮できるほか、集客費や広告費が節約され、効率的なマーケティングが行えるという特長がある。 「EPO」のサイクルは、1)収集・分析、2)集客、3)実行(販売)、4)検証の4つの機能から構成され、このサイクルを実現するためには、1)多種商品の調達力、2)多店舗運営能力、3)ローコストオペレーション、4)システム開発力・分析力の4つの基礎能力が必要とされる。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《EY》
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家具や家庭用品、アパレルなど70万超のアイテムを扱う「リコメン堂」を運営。商品企画関連事業、WEBメディアの運営等も。ECマーケティング事業は収益伸長。為替差損の減少等で、24.10期1Qは経常黒字転換。 記:2024/04/16