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SIGG Research Memo(7):M&A戦略の推進、既存の得意領域とセキュリティ事業への注力で売上拡大を目指す

2022/1/7 15:27 FISCO
*15:27JST SIGG Research Memo(7):M&A戦略の推進、既存の得意領域とセキュリティ事業への注力で売上拡大を目指す ■SIGグループ<4386>の成長戦略 1. DX変革の流れが加速して市場環境は良好 コロナ禍の影響で企業IT・DX投資の一部に抑制・先送りの動きも見られたが、いわゆる「2025年の崖」問題(2018年9月に経済産業省が発表した「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」)では、既存システムの老朽化・肥大化・複雑化・ブラックボックス化などによって、企業の競争力が低下し、2025年以降に最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が発生する可能性が指摘されている。 したがって、あらゆる産業で新たなビジネスモデルが求められ、DX変革の流れが加速すると予想される。システム開発・情報サービス産業の市場環境は中長期的に良好と言えるだろう。 2. ビジネス変革(DX)を支援するITトータルソリューションカンパニーを目指す 長期ビジョンでは「ありたい姿」として、企業のビジネス変革(DX)を支援し、企業の外部CIO(Chief Information Officer=情報システム責任者)として成長に貢献するITトータルソリューションカンパニーを掲げている。 売上拡大に向けてM&A戦略を積極推進し、実績のある既存事業の得意領域(公共分野、製造分野、社会インフラ分野など)と、新規事業の注力分野(スマートデバイス、クラウド、セキュリティなど)を融合させ、DXソリューションを提案できる体制の構築を推進する方針だ。注力分野のセキュリティ事業では、特に需要拡大が予想される中小企業向けに説得力のあるサービス設計を構築し、特徴のあるセキュリティソリューションの提供を目指す方針だ。意欲的な長期ビジョンである。 3. 第1フェーズは2024年3月期の売上高60億円、営業利益6億円目標 長期ビジョンの達成に向けたロードマップとして、2024年3月期までを第1フェーズ、2027年3月期までを第2フェーズ、2030年3月期までを第3フェーズと位置付けている。 第1フェーズの目標は2024年3月期の売上高60億円、営業利益6億円、営業利益率10.0%としている。さらに「崖越えはSIG」(いわゆる「2025年の崖」問題に由来し、IT環境のシステム変換の高需要と人材の不足を同社で対応しようという試み)を掲げ、大量のDX案件に対応できる体制の構築と、顧客に訴求できるソリューションの組成を推進する。 第2フェーズの目標は2027年3月期の売上高170億円(既存事業60億円、新規事業110億円)としている。ITトータルソリューションカンパニーとして、システム構築支援企業から事業成長支援企業への成長を推進する。第3フェーズの目標は2030年3月期の売上高300億円、従業員2,000名体制としている。国内で外部CIOとして企業成長に貢献するとともに、海外展開も目指す。 4. M&Aも積極推進 第1フェーズの目標は既存事業のオーガニック成長で達成可能、第2フェーズと第3フェーズの目標達成に向けてはM&A戦略を積極推進するとしている。 2020年10月にアクロホールディングスを、2021年9月にY.C.O.を持分法適用関連会社化するなどM&Aの動きも活発化してきた。Y.C.O.との資本業務提携ではコンサルティング業務の強化を見据えたシナジー創出を推進する。また2021年12月にはアクロホールディングスのグループ会社であるグローバルテクノロジー宮崎(株)と業務提携した。グループ全体の海外高度人材(ITエンジニア)活用拠点をグローバルテクノロジー宮崎に集約し、グループ全体のオフショア開発拠点として活用する。 市場環境は良好であり、意欲的な長期ビジョン達成に向けた戦略推進によって成長ポテンシャルは大きいと弊社では考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《ST》
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独立系システムインテグレーター。仮想移動体通信事業者向けなどのシステム開発が主力。インフラ・セキュリティサービス等も。CIJネクストなどが主要取引先。AIやIoT、クラウド、セキュリティ事業の推進図る。 記:2024/07/26