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児玉化 Research Memo(1):事業構造改革効果により収益構造は大きく改善、2022年3月期は大幅増益の見込み

2021/12/22 15:11 FISCO
*15:11JST 児玉化 Research Memo(1):事業構造改革効果により収益構造は大きく改善、2022年3月期は大幅増益の見込み ■要約 児玉化学工業<4222>は1946年に創業した樹脂加工メーカーで、この分野において独創的な成形法を開発することで発展を遂げてきた。1962年に東京証券取引所第2部市場に上場している。 セグメントは、主力の「自動車部品事業」「住宅設備・冷機部品事業」及び「アドバンスドマーケット事業」の3つに分かれる。「自動車部品事業」は、各種ピラー類、ラッゲージトリムやトランクトリム、ドアトリム、スポイラー、フェンダーカバー、インストルメントパネル、フロントスポイラーやスカートなど、幅広く手掛けている。近年では、プラスチックを含浸した長繊維ガラスマット成形において、従来工法では困難とされていた均一な長繊維ガラスの分散を維持しつつ複雑な形状の賦形を可能にしたガラス繊維マットプレス新工法製品の量産化や、高品位に印刷・シボ付けされたフィルムを、加飾に不向きとされる複雑な3次元形状の基材へ均一に貼合することを可能とした三次元加飾工法による製品の量産化など、新規品の開発・拡販を進めている。一方、「住宅設備・冷機部品事業」は、洗面化粧鏡、キッチン、トイレ、バスなど、水周りに採用される樹脂製品を提供しており、とりわけ洗面化粧鏡は代表的な製品である。「アドバンスドマーケット事業」は、ゲームパッケージなどを展開する。 タイやベトナムといった東南アジアでも展開しており、2022年3月期第2四半期累計の東南アジア売上高構成比は、主力の「自動車部品事業」で43.0%、「住宅設備・冷機部品事業」で38.1%となっている。ただし、過去には海外で苦戦を強いられており、不振が続いていたインドネシアから2018年3月に撤退したほか、2020年4月には中国から撤退し、生産体制の再構築や収益構造の抜本的な見直しをするなどの事業構造改革も進めてきた。なお、2020年3月期には一時的に債務超過に陥ったが、これは資本増強策を実施した際の払い込みが期をまたいだためであり、既に債務超過は解消している。 2022年3月期第2四半期累計業績は、国内・海外ともに新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響からの回復基調が継続し、売上高は7,519百万円(前年同期比25.5%増)と大幅増収を確保した。利益面では、事業構造改革の効果も寄与し、営業利益は474百万円(同2,124.8%増)と飛躍した。なお、2022年3月期通期業績についても、売上高が15,180百万円(前期比10.3%増)、営業利益が950百万円(86.7%増)と大幅増益を見込んでいる。 ■Key Points ・自動車部品と住宅設備・冷機部品に強みを持つ樹脂加工メーカー ・2022年3月期第2四半期累計業績は、主力の「自動車部品事業」が好調に推移 ・事業構造改革の効果により収益構造が大きく改善、2022年3月期は大幅増益の見込み (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也) 《YM》
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時価総額 2,122百万円
自動車向け樹脂成形部品が柱。住宅関連製品なども。24.3期上期は自動車関連の売上上向く。だが海外冷蔵庫部品が低調。原材料高も利益の重石に。自動車関連の新規取引は4Qから本格化予定。来期は業績改善の見通し。 記:2024/01/17