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バイク王 Research Memo(6):オフシーズンで営業損失になる傾向の第1四半期での黒字を達成
2021/8/6 15:06
FISCO
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*15:06JST バイク王 Research Memo(6):オフシーズンで営業損失になる傾向の第1四半期での黒字を達成 ■業績動向 4. 四半期ごとの売上高/営業利益(損失)の推移 市場環境としては、足元のバイク業界において、昨年より二輪免許取得者数が増加に転じるなど、環境の変化が起きており、新車、中古車の需要は高まってきている。この背景にあるのが、近年のアウトドアブームに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)によって人々の行動の変化、いわゆる「3密」を避ける移動手段としてのバイク志向の高まりがあるものと見られている。もっとも、これら外部環境が追い風となった一定の効果はある程度は考えられるものの、バイク王&カンパニー<
3377
>がこれまで行ってきた複合店での仕入力強化による高市場価値車輌の確保を中心とした戦略の効果が表面化してきた面が大きいと弊社では考えている。 特に顕著に表れたのが第1四半期(2020年12月~2021年2月)における赤字解消である。第1四半期はバイクのオフシーズンに該当するため例年需要が低下する。そのことから、営業損失になる傾向があり、同社においても課題であったと見られる。しかし、同社はこの当たり前のような季節性に対して平準化を図るべく長期に亘って取り組んできた。第1四半期にオンシーズン(3月~8月)に向けて優良な在庫を確保する取り組みのほか、新規出店や店舗の移転・増床を推進。これらの取り組みにより、車輌売上単価の上昇と併せ、売上高が増収した。平均粗利額の上昇により売上総利益も増益となった。 5. 財政状態 2021年11月期第2四半期末における流動資産は、2020年11月期末に比べて911百万円増加し、6,112百万円となった。平均粗利額の上昇によって税引前四半期純利益が増加したことによる、現金及び預金の増加、高市場価値車輌の確保による商品の増加が要因である。詳細は商品が492百万円、現金及び預金が480百万円、売掛金が33百万円増加し、未収入金の減少等により「その他」が95百万円減少したためである。 固定資産については69百万円増加し、2,525百万円だった。これは、新規出店、移転による建物及び建物附属設備の増加等により「有形固定資産」が98百万円、繰延税金資産の増加等により「投資その他の資産」が27百万円増加し、次世代基幹システム運用開始によるソフトウェア償却費の計上等により「無形固定資産」が56百万円減少したことによる。 流動負債は378百万円増加し、2,982百万円となった。これは主に、リテール販売台数の増加による前受金が328百万円増加したほか、買掛金が120百万円、「その他」が70百万円減少したことによる。固定負債は営業用車両入れ替えによるリース債務等により51百万円増加し、522百万円となった。純資産は利益余剰金の増加により551百万円増加し、5,132百万円となった。 2021年11月期第2四半期における営業キャッシュ・フローは、852百万円の増加となった。運転資本は、主に高市場価値車輌の確保により卸資産が増加。基礎営業キャッシュ・フローは、営業利益が十分に確保できたことによる増加となった。投資キャッシュ・フローは271百万円減少となり、これは出店開発に伴う有形固定資産の取得による支出が発生したことによる。財務キャッシュ・フローは101百万円減少となった。これは、増配に伴い配当金の支払いが69百万円増加したことによる。なお、現金及び現金同等物は2020年11月期末に比べて480百万円増加し、2,160百万円となった。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《AS》
関連銘柄 1件
3377 東証スタンダード
バイク王&カンパニー
523
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 8,010百万円
バイク専門店チェーン。中古バイクの買取や販売の「バイク王」を全国展開。パーツ販売やバイクのレンタルサービス等も。ブランド認知度が強み。オークション仕入を強化。広告効率の改善、査定成約率の向上に注力。 記:2024/10/24
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