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ムサシ Research Memo(1):選挙関連機器のトップメーカー。新規事業の育成で事業拡大を図る

2021/7/9 15:01 FISCO
*15:01JST ムサシ Research Memo(1):選挙関連機器のトップメーカー。新規事業の育成で事業拡大を図る ■要約 ムサシ<7521>は選挙関連機材や金融関連機材の総合メーカーである。また、文書のデジタル化(メディアコンバート)事業やスキャナー、非破壊検査機材、業務用ろ過フィルターなどを取り扱う情報・産業システム機材、印刷システム機材、紙・紙加工品などの商社事業も行っている。特に選挙関連機材においては、投開票業務に必要な各種機器から投票箱等の用品用具、開く投票用紙など幅広い商品をラインナップし、業界のトップシェアを誇る圧倒的な存在である。また、各種文書やマイクロフィルムのデジタル化(メディアコンバート)事業においても国内最大級のイメージングセンターを展開し、次の収益柱への育成を図っている。商社機能とメーカー機能を併せ持っているのが特長だ。 1. 2021年3月期業績 2021年3月期の連結業績は、売上高30,261百万円(前期比19.5%減)、営業損失97百万円(前期は1,025百万円の利益)、経常利益24百万円(同1,228百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失28百万円(同865百万円の利益)となった。主力の選挙システム機材において、東京都知事選挙があったものの2019年4月の統一地方選挙や同7月の参議院選挙のような大型選挙がなかったことにより、売上高が前期比54.5%減となったことが響いた。他の事業も新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けて減収となった。注力しているメディアコンバート事業(情報・産業システム機材の内数)は順調に拡大し、売上高は4,017百万円(前期比15.8%増)となった。 2. 2022年3月期業績予想 2022年3月期通期の連結業績は、売上高37,058百万円(前期比22.5%増)、営業利益1,016百万円(前期は97百万円の損失)、経常利益1,045百万円(同24百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益574百万円(同28百万円の損失)と予想されている。分野別売上高では、選挙システム機材は、任期満了に伴う衆議院選挙が実施される見込みであるため、大きく伸長する見通し。その他の分野もコロナ禍の影響から回復し、増収が予想されている。自社開発商品で高採算の選挙システム機材が大幅増収となることから、全体の利益率も改善し営業利益は大きく改善する予想だ。配当については、従来から最低ラインと定めている年間24円(普通配当)を維持する方針だ。 3. 中長期の成長戦略 現在、同社の収益の中心は選挙関連機材となっているが、この分野は安定成長しているものの国政選挙などの実施の有無によって需要にばらつきが出るためシクリカルな事業と言える。そのため、メディアコンバート事業や業務用ろ過フィルター、社会インフラ画像診断サービス『ひびみっけ』事業等を一段と強化し、収益基盤の安定化を図る計画だ。特にメディアコンバート事業については、官公庁における文書のデジタル化需要だけでなく、民間においてもコロナ禍の影響によるテレワークの浸透などで各種データや書類のデジタル化は必須となっており、中長期では成長が見込まれる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《AS》
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時価総額 14,421百万円
情報・印刷・産業・金融汎用システム機材を販売。自社開発の選挙システム機材で圧倒的シェア。24.3期3Qは紙・紙加工品部門が堅調。医薬品、化粧品向け紙器用板紙などの販売が伸びる。投票用紙交付機等は販売順調。 記:2024/04/07