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三栄コーポ Research Memo(4):インテリアネットショップが好調も、実店舗を販路とする事業は低調

2021/6/29 16:04 FISCO
*16:04JST 三栄コーポ Research Memo(4):インテリアネットショップが好調も、実店舗を販路とする事業は低調 ■業績動向 1. 2021年3月期の業績概要 三栄コーポレーション<8119>の2021年3月期の連結業績は、売上高が33,050百万円(前期比19.8%減)、営業損失が709百万円(前期は1,315百万円の利益)、経常損失が446百万円(同1,342百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が717百万円(同191百万円の利益)となった。下期はコロナ禍の影響から回復基調となったものの、減収減益となった。 売上高に関しては、OEM事業においてコロナ禍により需要減少の影響を受けた。また巣ごもり需要を背景にネット販売は好調に推移したものの、実店舗を販路の主軸とするセグメントにおいては外出・移動の自粛要請や休業・時短営業の要請等の影響が大きく、ブランド事業全体で減収となった。セグメント別では、全セグメントで減収となったが、コロナ禍の影響には差がある。家具家庭用品事業では、巣ごもり需要により家具・インテリアのネットショップ「MINT」などが前期比で好調に推移したほか、ドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy & Boch(ビレロイ アンド ボッホ)」等を取り扱う(株)エッセンコーポレーションも増収を確保した。一方で主力のOEM事業では、国内外でコロナ禍の影響を免れず、大幅な受注の減少となった。このため、全体として前期比4.3%の減少となった。服飾雑貨事業では、OEM事業でトラベル商材等が落ち込み、ブランド事業でも「BIRKENSTOCK」などの店舗を運営するベネクシー、「Kipling」などのブランドを展開する(株)L&Sコーポレーションにおいて、外出・移動の自粛要請や休業・時短営業の要請等の影響を大きく受け、同39.9%の減収となった。家電事業では、巣ごもり需要を背景に調理家電は堅調に推移したものの、理美容家電の需要落ち込みなどもあり、全体として同21.4%減となった。 営業利益に関しては、全セグメントで営業減益となったが、特に子会社ベネクシーの属する服飾雑貨セグメントの減益幅が大きく、25年ぶりの営業赤字となった。損益で見ると、減収による売上総利益の減少が3,262百万円(前期比26.6%減)と大きく、販管費の減少1,237百万円(前期比11.3%減)でカバーしきれなかった。が、半期ベースでは、上期の営業損失810百万円に対して下期は100百万円の黒字に転換しており、収益性の改善傾向は確認できる。 コロナ禍の影響で事業環境は逆風も、過去からの資本蓄積により財務の健全性を維持 2. 財務状況と経営指標 2021年3月期末の総資産は前期末比1,861百万円増の24,055百万円となった。うち流動資産は1,145百万円増の17,706百万円となった。主な要因は、現金及び預金の増加1,170百万円である。商品及び製品は117百万円増であり、コントロールされている。固定資産は716百万円増の6,348百万円であり、主な要因は投資その他の資産の1,133百万円増である。 負債合計は1,928百万円増の12,704百万円となった。そのうち流動負債は1,723百万円増であり、主な要因は、短期借入金の1,991百万円増である。固定負債は204百万円増と大きな変化はなかった。有利子負債残高は7,100百万円であり、コロナ禍に伴い増加となったものの、現金及び預金残高6,246百万円と比較しても余裕があることがわかる。純資産合計は66百万円減の11,351百万円となった。 2021年3月期末の経営指標では、流動比率が205.0%、自己資本比率が46.7%と良好な水準である。コロナ禍の影響で事業環境は逆風のなかにあるが、過去からの資本が蓄積されており、財務の健全性を維持している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《EY》
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家具や服飾雑貨、調理用品、小型家電を手掛ける専門商社。ビルケンシュトックなどブランド事業や良品計画への商品提供を展開。海外取引やブランド・EC事業の強化に重点。服飾雑貨事業の好調で、3Q累計は黒字転換。 記:2024/02/04