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ダイキアクシス Research Memo(5):再生可能エネルギー関連事業が利益の三本目の柱に(1)

2021/5/19 15:05 FISCO
*15:05JST ダイキアクシス Research Memo(5):再生可能エネルギー関連事業が利益の三本目の柱に(1) ■業績動向 1. 2020年12月期の業績概要 ダイキアクシス<4245>の2020年12月期の連結業績は、売上高が前期比3.1%減の34,647百万円、営業利益が同4.4%増の1,045百万円、経常利益が同4.8%増の1,211百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.0%減の477百万円となった。第3四半期決算発表時の計画と比べると、売上高が0.7%増、営業利益が3.5%増、経常利益が4.4%増、親会社株主に帰属する当期純利益が13.3%減となった。 同社グループを取り巻く経営環境は、国内外ともにコロナ禍の影響で悪化した。2021年12月期までの3ヶ年中期経営計画「Make FOUNDATION Plan」は中断され、最終年度の定量目標が取り下げられた。 親会社株主に帰属する当期純利益は、実効税率が前期の21.8%から48.1%へ急上昇したことと特別損失の増加により、落込み幅を大きくした。特別損益として連結子会社(株)DADの全株式譲渡に係る売却益152百万円が発生したものの、グループ企業の固定資産の減損損失265百万円を特別損失に計上した。 (1) 環境機器関連事業 環境機器関連事業の売上高は前期比4.8%減の17,687百万円、セグメント利益が同12.3%増の1,199百万円であった。減収要因は、前期大型案件の剥落、進行基準適用売上の減少と海外売上の減少である。国内インフラ建設、産業用排水処理施設の需要があるものの、コロナ禍に伴う自粛要請による建設工事の受注遅延が発生した。海外市場も、コロナ禍の影響で景況が悪化した。海外事業の売上高は同13.1%減少し、同事業における構成比は前期の6.2%から5.7%へ低下した。安定収益源のメンテナンス売上高は、同4.5%伸び、構成比が前期の26.5%から29.1%へ上昇した。 利益面では、前期の損失案件がなくなり、売上高営業利益率が前期の5.8%から6.8%へ改善した。ただし、2018年12月期の水準(7.5%)までには戻っていない。前期は、最終的に損失を計上した大型案件の完成により、2018年12月期に工事進行基準で計上した利益を戻し入れた。2020年12月期は、外注費を見直して、不採算案件の再発を防止した。 (2) 住宅機器関連事業 住宅機器関連事業の売上高は前期比0.7%増の14,742百万円、セグメント利益が同14.6%減の313百万円となった。コロナ禍がグローバル・サプライチェーンの支障となり、一部サプライヤーの商品入荷に遅延が発生した。国内住宅リフォーム市場は潜在需要が底堅いものの、足元調整局面が見られた。ホームセンターリテール商材は、巣ごもり需要もなく既存店への販売が減少した。電子商取引(EC)は、まだ本格化に至っていない。2019年10月に買収・子会社化した冨士原冷機寄与もあり、住機部門工事の売上高は、同12.6%増加した。 (3) 再生可能エネルギー関連事業 再生可能エネルギー関連事業の売上高は前期比29.4%増の904百万円、セグメント利益が同35.7%増の347百万円となった。主力の太陽光発電に係る売電事業売上高は、同39.3%増の793百万円となった。DCMグループ店舗の屋根にパネルを設置した太陽光発電に係る売電事業は、129ヶ所が稼働するに至った。 (4) その他事業 その他事業は、売上高が前期比28.6%減の1,312百万円、セグメント利益が同12.4%増の171百万円であった。売上高は、家庭用飲料水事業は、コロナ禍の巣ごもり需要を受け、同10.4%増加した。土木は、2020年7月にDADの全株式を売却し、連結子会社から除外したことから、同47.0%減少した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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4245 東証スタンダード
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時価総額 9,830百万円
浄化槽・排水処理システムや地下水飲料化等を手掛ける環境機器関連事業が主力。愛媛県松山市に本社。住宅機器関連事業、再生可能エネルギー関連事業も。環境機器関連事業はメンテナンス事業、上水エスコ事業の拡大図る。 記:2024/07/08