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ハウテレビジョン Research Memo(1):経営理念は「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」

2021/5/6 15:11 FISCO
*15:11JST ハウテレビジョン Research Memo(1):経営理念は「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」 ■要約 ハウテレビジョン<7064>は、経営理念に「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」を掲げ、大学生の就活や若手社会人のキャリアアップを支援するキャリアプラットフォーム事業を展開している。 1. 新卒向け「外資就活ドットコム」と若手社会人向け「Liiga」を運営 新卒学生向けリクルーティング・プラットフォーム「外資就活ドットコム」及び若手社会人向けリクルーティング・プラットフォーム「Liiga(リーガ)」を通じて、キャリアプラットフォーム事業を展開している。収益は企業から広告収入などを得るBtoBモデルである。 2. ハイクラスに特化した独自のポジショニング 会員は、グローバルプロフェッショナルを目指す若手ハイクラス層(「外資就活ドットコム」では挑戦志向の高い難関大学生、「Liiga」ではキャリアアップ志向の高い若手社会人)を主たるターゲットとしている。募集企業は、コンサルティングファームや大手金融機関など入社難易度が高いと目されている外資系企業や国内大手企業を厳選している。ハイクラスに特化した独自のポジショニングを特徴・強みとして、一般的な就活・転職・人材紹介サービス企業との違いを明確にしている。 3. 会員数が積み上がるユーザーストック型プラットフォーム グローバルプロフェッショナルがアクティブな状態で蓄積されていくユーザーストック型プラットフォームである。「外資就活ドットコム」の会員(大学生)は就職して退会した後も、更なるキャリアアップを目指して「Liiga」の会員(社会人)に移行して継続利用することが多い。したがって「Liiga」の会員数が累積的に積み上がっていく好循環のプラットフォームである。また各大学での先輩から後輩への助言、友人同士のクチコミなどをきっかけに登録する学生・若手社会人が大半のため、広告宣伝費を低く抑えられることも特徴・強みである。 4. 2021年1月期は先行投資負担で赤字だが計画比上振れ 2021年1月期の業績(非連結)は、売上高が2020年1月期比4.1%増の868百万円、営業利益が215百万円の赤字(2020年1月期は91百万円の黒字)、経常利益が218百万円の赤字(同81百万円の黒字)、当期純利益が235百万円の赤字(同46百万円の黒字)だった。「外資就活ドットコム」が12.8%増収、「Liiga」が164.1%増収と成長して、その他広告売上の撤退によるマイナス影響を吸収した。利益面は、先行投資(採用増加による採用費や人件費の増加)などで費用(原価+販管費)が45.7%増と大幅に増加したため赤字だった。ただし利益率の高いオンライン商材の投入で、計画比では各利益は上振れて着地した。 5. 2022年1月期は大幅増収・黒字化予想 2022年1月期の業績(非連結)予想は、売上高が2021年1月期比49.9%増の1,301百万円、営業利益が10百万円の黒字(2021年1月期は215百万円の赤字)、経常利益が7百万円の黒字(同218百万円の赤字)、当期純利益が2百万円の黒字(同235百万円の赤字)としている。「外資就活ドットコム」は41.1%増収、「Liiga」は94.9%増収を見込む。コスト面では2021年1月期の人員採用に伴って人件費が増加するが、増収効果で吸収し、各利益とも黒字化予想としている。なお先行投資としての人員採用増は2021年1月期におおむね計画どおり完了した。このため2023年1月期以降は人件費の増加率が緩やかになり、利益率が改善する見込みとしている。 6. 新サービスも寄与して中期成長期待 中期経営計画では、目標値に最終年度2023年1月期の売上高2,200百万円(内訳はBtoB事業2,000百万円、BtoC及びCtoC事業200百万円)、営業利益320百万円を掲げている。西海岸プロジェクトは、キャリアプラットフォーム事業の領域を先端IT企業のエンジニア職にも拡大して、多様な人材採用ニーズを満たすキャリアプラットフォームに進化させる。新収益モデルの創出では、BtoCサービスとして会員向け有料講座事業を開始し、順調に立ち上がっている。さらにユーザー間での様々な知見取引に対して課金を行うCtoCサービスとして、知見共有プラットフォームを立ち上げる計画だ。当面は成長を加速させるための先行投資段階だが、新サービスも寄与して損益分岐点をブレイクすれば利益水準が一気に高まるだろう。中期成長が期待される。 ■Key Points ・ハイクラスに特化したキャリアプラットフォーム事業で独自のポジショニング ・2022年1月期は大幅増収・黒字化予想 ・新サービスも寄与して中期成長期待 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《ST》
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キャリアプラットフォーム事業を展開。新卒向けプラットフォーム「外資就活ドットコム」、若手社会人向けキャリアプラットフォーム「Liiga」が主力。累積取引社数は930社超。取引社数、会員数は着実増。 記:2024/10/25