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エーバランス Research Memo(5):グローバルに展開できるワンストップソリューションが強み

2021/4/14 15:55 FISCO
*15:55JST エーバランス Research Memo(5):グローバルに展開できるワンストップソリューションが強み ■Abalance<3856>の会社概要 4. 同社グループの強み (1) ワンストップソリューション 太陽光発電は裾野が広くサプライチェーンも長いため、発電設備一式を1社で用意することは業界では困難とされている。自社で提供可能な製品・サービスを峻別したうえで、技術や販売面で提携できるパートナーを模索するのが一般的だが、同社グループでは企画から発電システムの調達、設計・工事請負、運用・保守までワンストップソリューションで提供することができる。また、VSUNには自社工場があり、グローバルに事業を展開している。 (2) 独自のシナジー効果 近年加速させているグリーンエネルギー事業の海外進出を可能としたのは、建機販売事業で長年培ってきた海外進出ノウハウの活用にある。また、WWBの幅広い海外ネットワークを持つ点は他社にはない強みと言える。そのほか、太陽光発電所の稼働・発電データの活用や、現地の状況を適時に把握するための遠隔監視装置のノウハウはIT事業から生まれている。各事業間のシナジーは同社独自のもので他社にはない強みとなる。 (3) 持続可能な投資循環サイクル 発電所の自社保有による売電収入、O&M(管理件数は累計1,000件以上)からの管理報酬は、中長期的な安定収益源であり、そこから生まれるキャッシュ・フローを原資として、発電所開発への再投資や海外投資を行っていく。こうした持続可能な投資循環サイクルの形成は、中長期的な企業価値の向上に寄与するものと考えられる。 (4) 収益源の地域分散化 グリーンエネルギー事業、太陽光パネル製造事業、建機販売事業については国内のみならず海外で幅広く事業を展開している。太陽光発電の国内での自社保有化による拡大に加えて、アジアを中心とする海外事業拡大のための先行投資を積極的に行っていることは収益源の地域分散化につながり、将来の収益獲得の大きな原動力となるほか、カントリーリスクや為替リスクのヘッジに寄与することになる。 (5) 商品開発力 WWBで開発した折り畳み式軽量モジュールとセットしたポータブルバッテリー「楽でんくん」は、折り畳み式太陽光パネルを搭載し、野外での充電が可能となっているほか、スマートフォンの利便性などを考慮して、充電しながら利用可能な点も特徴となっている。バッテリーは中国製リチウムイオン電池を搭載し、品質だけでなく価格面での優位も併せ持つ。 また、日本光触媒センターで開発したスプレー型光触媒抗菌・抗ウィルス液「blocKIN」は、主成分である酸化チタンの光触媒機能を活用し、光の照射によってあらゆる菌・ウィルス、有害な有機化合物を酸化分解し、たばこなどの嫌な臭いも取り除く効果があるほか、効果の持続性もあることが特徴で強みとなっている。 ■業界環境 日本政府は、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げ、グリーン社会の実現に最大限注力することを世界に向けて発信した(2020年10月26日)。そのなかで、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという、2050年カーボンニュートラルを宣言した。温暖化への対応は経済成長の制約ではなく、積極的な温暖化対策が産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるとしている。日本政府は、省エネルギーを徹底し、再生エネルギーを最大限導入することを掲げているが、欧州に比べて日本の再生エネルギーは遅れをとっている。現時点の計画では2030年度の再生エネルギー比率は22~24%で、さらに目標比率を引き上げるかどうかについて現在議論している。日本政府は、従来目標より再生エネルギー比率を広げ、2050年度に排出量を実質ゼロにする脱炭素社会の実現に向けた道筋を明確にする方針だ。世界的に見れば、気候変動とグリーンエネルギーを最優先課題としている米国のバイデン政権が誕生した。同社のグリーンエネルギー事業や太陽光パネル製造事業を営むVSUNにとっては追い風となる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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太陽光発電システムなどグリーンエネルギー事業が主力。太陽光パネル製造事業、IT事業なども手掛ける。太陽光パネル製造事業は堅調。米国向けパネル販売は底堅い。売上原価は減少。24.6期1Qは大幅増益。 記:2024/02/25