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電算システム Research Memo(1):2020年12月期の各利益は上方修正値を超過達成

2021/3/25 15:51 FISCO
*15:51JST 電算システム Research Memo(1):2020年12月期の各利益は上方修正値を超過達成 ■要約 電算システム<3630>は独立系総合情報処理サービス企業である。システム構築のSI(システムインテグレーション)・ソフト開発、情報処理サービスなどを手掛ける「情報サービス事業」と、コンビニエンスストアでの払込票決済サービスや国際送金サービスなどを手掛ける「収納代行サービス事業」の2つの分野において事業を展開している。また、データセンターを中心にしたクラウドサービス事業を3つ目の主要事業にすべく、積極的に取り組んでいる。独立系であることから、情報サービス、BPOサービス、収納代行サービスをワンストップで行えることが強みとなっている。 1. 2020年12月期業績 同社の2020年12月期業績は、売上高45,752百万円(前期比13.8%増)、営業利益2,836百万円(同25.0%増)、経常利益2,916百万円(同24.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,915百万円(同22.9%増)と増収増益で着地した。なお、通期予想については2020年12月期第2四半期時点で修正している。その理由として、2020年7月に(株)ピーエスアイの持株会社であるACAS2(株)を子会社化したことに伴う2020年7月1日から2020年12月31日までの業績の連結決算への算入がある。また、第2四半期時点における案件の受注状況を勘案したことによる。この予想に対して売上高は若干下回ったが、営業利益など各利益においては修正計画を超過しての着地となった。営業利益が28億円台に乗るなど、利益を生む体質に変わりつつあることがうかがえる。 2. 2021年12月期通期業績予想 2021年12月期通期業績予想は、売上高52,000百万円(前期比13.7%増)、営業利益2,850百万円(同0.5%増)、経常利益2,920百万円(同0.1%増)、親会社株主による当期純利益1,945百万円(同1.5%増)を見込んでいる。売上面では、2020年12月期第3四半期より連結したピーエスアイの業績がフルで寄与するため半期分が加わる。利益面では、コロナ禍の影響が続くこと、ソフトウエアの投資を実施する見込みとして微増とした。なお、2021年7月に電算システムホールディングスとして新たなスタートを切る。業績予想については、現在の同社組織を前提に算定しており、持株会社の業績予想は改めて発表する予定としている。 3. 電算システムホールディングスを設立 同社は2021年7月1日を期日として、単独株式移転により持株会社である電算システムホールディングスを設立すると発表した。併せて完全子会社であるシステムアイシーを吸収合併する予定である。新たに設立される持株会社が、グループ全体の成長戦略の立案、経営資源の最適配分によるグループシナジーといったグループ全体の経営機能に特化することで、迅速かつ効率的なグループ運営を行うことが可能になるとしている。また、グループの成長戦略の1つであるM&Aや業務提携等を今まで以上に積極的に推進できる体制が構築できると同社は考えている。 ■Key Points ・世界最高水準のセキュリティ製品と技術サポートの提供開始 ・2021年7月に持株会社へ移行。M&Aや業務提携等を今まで以上に推進 ・長期計画「Challenge1000」では2027年12月期の売上高1,000億円企業への挑戦を掲げる (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《EY》
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独立系情報処理サービス企業。SIやBPOの情報サービス、コンビニ払込票決済や国際送金等の収納代行サービスが柱。21.12期1Qは2桁増収。収納代行サービス事業は好調。コンビニ収納件数は順調に推移。 記:2021/06/07