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タメニー Research Memo(4):婚活領域、カジュアルウエディング領域を主力として、周辺領域にも展開(2)

2021/1/7 15:04 FISCO
*15:04JST タメニー Research Memo(4):婚活領域、カジュアルウエディング領域を主力として、周辺領域にも展開(2) ■タメニー<6181>の事業概要 4. テック領域 テック領域の主要サービスは、婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」、マッチングアプリ「スマ婚デート」、企業向け婚活支援システム、映像制作サービスなどである。 「CONNECT-ship」は業界初の婚活事業者間会員相互紹介プラットフォームである。登録事業者をまたいでの紹介が可能となり、出会いの機会を創出することで顧客成果(成婚)の最大化を目指す。2017年6月開始した。2020年9月末現在の利用事業者は11社(総会員数約5.5万名)で、紹介可能な利用会員数は約3万名となっている。なお2020年6月にはwithコロナ時代に対応して、結婚相談所「パートナーエージェント」会員及び「CONNECT-ship」会員向けに、自社独自開発の自動オンラインお見合いシステムの提供を開始した。2021年3月期第2四半期末時点での会員数は30,093名、お見合い成立件数は132,510件となっている。また、2020年12月には愛宕神社公認の「結婚成立所デジツウ」が新たに利用事業者に加わっている。 マッチングアプリ「スマ婚デート」は無料の恋活アプリと呼ばれるマッチングアプリだが、競合アプリも多く市場がレッドオーシャン化しているため、2021年3月期中を目途にブルーオーシャン状態の本格的な新規婚活アプリを投入して事業化する方針だ。 企業向け婚活支援システムは、結婚相談所事業を始めたい企業に対して、AIマッチングなどの最先端テクノロジーを活用した自社独自開発のシステムの提供、及び事業サポートを行っている。なお持分法適用関連会社であるエン婚活エージェントに対して、オンライン完結型婚活支援サービスの運営支援業務を2020年11月1日付で譲渡した。これに伴って2021年3月期第3四半期の特別利益に事業譲渡益約100百万円を計上する。 5. ライフスタイル領域 ライフスタイル領域の主要サービスは、保険相談サービス(保険代理店「パートナーエージェント×保険クリニック」)や住宅情報サービスなどである。婚活領域やカジュアルウエディング領域における年間約8,000組の新婚カップルとの接点を活用してシナジーを追求する。 さらに新たなサービスも検討している。2020年10月には、ライフプランニングをベースとしたフィナンシャルパートナーサービスを提供するブロードマインド(株)と業務提携した。 6. 法人領域 法人領域の主要サービスは、地方自治体向け婚活支援サービス「parms」、及び企業向けイベントプロデュース「イベモン」である。地方自治体向け婚活支援サービス「parms」は、自社独自開発の婚活支援システムをカスタマイズして、地方自治体が行う婚活を支援している。2020年11月現在、5自治体と契約・導入(契約順に福島県、京都府、埼玉県、秋田県、福井県)している。企業向けイベントプロデュース「イベモン」は、企業の社員総会、入社式、懇親会、忘年会などのイベントをプロデュースするサービスである。ウエディングのノウハウを活用して、目的に応じた戦略性の高い企画、会場手配、参加者を飽きさせないハイクオリティな演出・運営まで一括して受託する。フルプロデュースの平均費用は約75万円となっている。2021年3月期は成約件数114件、施行件数94件を計画している。イベントを丸ごと任せられる利便性が評価され徐々に件数を伸ばしてきたが、コロナ禍の新たなニーズに応えた企業向けオンラインイベントプロデュースの開始によって急速に増加基調のため、今後の成長分野と位置付けている。 7. 特徴・強み 結婚相談所を起点として、婚活領域からカジュアルウエディング領域、新生活サポートサービス領域まで、幅広く全方位的な一気通貫の高品質・高付加価値サービスを展開し、高い信頼性・ブランド認知度を確立していることが特徴・強みだ。 結婚相談所「パートナーエージェント」においては、高いスキルを持った専任の成婚コンシェルジュサービスや自社独自開発のマッチングシステムによって業界首位の成婚率を実現し、高付加価値な結婚相談所のブランドを確立していること、カジュアルウエディング領域においては、豊富な施行実績やノウハウをベースとして、withコロナ時代の新しい生活様式に適応した新たなウエディング・二次会トータルプロデュースも展開していること、テック領域においては、婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」によって成婚の最大化を図っていることがある。 なお婚活領域においては特に、安全性や健全性に関して社会的な信頼性や認知度が重要視されるが、同社は業界に先駆けて、情報セキュリティマネジメント規格「ISO(JIS Q)27001」認証、品質保証国際規格「ISO9001:2000/JIS Q9001:2000」認証、プライバシーマーク、苦情対応マネジメントシステム国際規格「ISO10002」認証、マル適マーク「IMS」を取得している。 2015年には株式上場を果たした。世の中に必要とされる安心安全な婚活支援会社として、その地位を確立している。今後も高い信頼性とブランド認知度を武器として、全方位サービス・全顧客ニーズ対応の体制を構築して事業展開する方針だ。 8. リスク要因・収益特性と課題・対策 婚活・ウエディング業界における一般的なリスク要因としては、市場動向、法的規制、個人情報を含む情報管理、苦情対応、安全性・健全性など、収益特性としては季節変動要因などがある。 市場動向に関しては少子化や未婚率上昇による婚姻組数の減少が意識されるが、一方では未婚率上昇に伴って婚活サービス利用割合が上昇傾向であり、コロナ禍を契機にパートナーが欲しいと思う人の割合が上昇している。またwithコロナ時代には従来型の高価な挙式披露宴ではなく、同社が強みを持つ少人数形式のカジュアルウエディングやフォトウエディングの割合が増加すると予想されている。業界に先駆けて情報セキュリティマネジメント規格「ISO(JIS Q)27001」など情報管理や品質管理の国際規格認証を取得していること、高品質・高付加価値なサービスで業界首位の成婚率を維持していることなども勘案すれば、市場競合においても同社の優位性が発揮されるだろう。 収益特性については、挙式披露宴の施行が春(3月-5月)及び秋(9月-11月)に集中する傾向があり、同社のカジュアルウエディング領域の業績も季節変動要因の影響を受けやすい。対策として、繁忙期の施行を受注する時期に合わせて広告宣伝及び販売促進を強化する一方で、閑散期の施行の受注を進める施策を強化している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《NB》
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「スマ婚シリーズ」などのカジュアルウェディング事業、結婚相談所「パートナーエージェント」の運営等を行う婚活事業が柱。婚活事業の在籍会員数は8100名超。中期経営計画では27.3期売上高77億円目指す。 記:2024/06/15