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セグエ Research Memo(1):ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指す
2021/1/6 15:01
FISCO
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*15:01JST セグエ Research Memo(1):ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指す ■要約 セグエグループ<
3968
>は、情報・通信セクターに属する、セキュリティとIT(情報技術)インフラ専門の企業グループの持株会社である。培った技術を基盤として、メーカー(自社開発)、VAD(Value Added Distributor:他社メーカー製品を技術的付加価値と共に販社やユーザに提供する代理店のこと)、システムインテグレータの3つのビジネスを展開している。元来セキュリティ製品の輸入販売とソリューション提供に強みを有しているが、最近は自社開発ソフトウェアの「RevoWorks」(RevolutionとWorksを合わせた造語で、コンテナ技術を用いて、セキュアブラウザ機能と仮想デスクトップ機能を提供するテレワークソリューション)の販売に注力している。2019年6月の東証1部指定を機に、社員一丸となりより一層の企業価値向上に取り組み、ネットワークセキュリティにおける新たなリーディングカンパニーを目指している。 1. 2020年12月期第3四半期の業績概要 2020年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高7,546百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益442百万円(同0.9%増)と過去最高を達成した。新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の中、IT業界ではコロナ禍を想定した新しいデジタルシフトが加速、あらゆる業種・職種でテレワークの普及が加速し、そのセキュリティの重要性も高まっている。同社では、VADビジネスの効率的な展開に加え、テレワーク関連プロダクトの販売進捗により、売上高、各段階利益の全てで過去最高を更新した。海外プロダクトの販売、GIGAスクール案件の獲得、サポートサービス等のサービス販売などが寄与した。加えて、「RevoWorks Desktop」の販売、「RevoWorks SCVX」の日本電気<
6701
>へのOEM提供などを開始している。中長期の成長に向けた人財や社内環境・システム等への積極投資を吸収して、増益を確保したことは大いに評価できよう。 2. 2020年12月期の業績見通し 2020年12月期の連結業績は、売上高11,012百万円(前期比14.2%増)、営業利益581百万円(同6.0%増)と期初予想を据え置き、上場来の増収増益継続を見込んでいる。人財投資、自社開発商品の推進とプロモーション、働きがいのある環境づくりなど、中長期を見据えた成長投資を継続することで、2022年12月期での大幅増益を見込む。第3四半期までの進捗としては、売上高は68.5%にとどまるものの、営業利益は76.1%となっており、目標達成に向けて順調に推移している。また、配当については、前期の普通配当5.0円、創業25周年及び東証1部指定記念配当5.0円(計10.0円)から、2020年12月期は普通配当10.0円を予定する。同社の自己資本比率は東証1部情報・通信業の平均を上回り高い安全性を確保しているが、配当性向は30%弱にとどまっており、今後は株主還元の更なる充実が課題であろう。 3. 長期ビジョンと中期数値目標 高度情報化社会においては、新たな情報セキュリティ脅威が増加しており、更なるセキュリティ需要の拡大が見込まれる。このような中で同社は、既存事業分野の持続的成長、新規プロダクト、サービス、自社製品、自社サービスへの集中投資及び拡大に加え、M&A戦略、新たなビジネスモデル創出による爆発的成長などにより、企業価値向上を追求する方針である。中期数値目標では、「システムインテグレーション、SEサービスビジネスの強化」「VADビジネスの伸長」「自社開発製品の販売推進」を成長のポイントに掲げ、2022年12月期に売上高150億円、営業利益10億円、営業利益率6.7%を目標とする。2019年12月期比で売上高1.56倍、営業利益1.82倍、営業利益率1.0pt上昇を目指す意欲的な目標であるが、今後予想されるセキュリティ需要の拡大を背景に、高成長を続けると弊社では見ている。特に、コロナ禍で有効なツールとなるRevoWorksなど自社開発製品の販売が、目標達成のカギを握ると考える。 ■Key Points ・IT分野におけるセキュリティソリューションプロバイダーとして、トータルソリューションを提供。2019年6月には東証1部に昇格 ・2020年12月期第3四半期は売上高・売上総利益・営業利益ともに過去最高を達成 ・2020年12月期は上場来の増収増益継続を目指しており、営業利益の第3四半期進捗率は76%に達する ・ネットワークセキュリティの新たなリーディングカンパニーを目指し、中期数値目標では2022年12月期に売上高150億円、営業利益10億円、営業利益率6.7%と、意欲的な目標を掲げる (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
関連銘柄 2件
3968 東証プライム
セグエグループ
624
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 21,253百万円
セキュリティ製品やITインフラ製品の販売等を行うソリューションプロダクト事業、ITシステムの設計・構築等を行うソリューションサービス事業を展開。海外ビジネスの確立などに注力。26.12期260億円目標。 記:2024/10/11
6701 東証プライム
日本電気
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
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