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コニシ Research Memo(3):コロナ禍の影響で営業利益は前年同期比11.2%減

2020/12/28 15:43 FISCO
*15:43JST コニシ Research Memo(3):コロナ禍の影響で営業利益は前年同期比11.2%減 ■業績動向 1. 2021年3月期第2四半期の業績概要 (1) 損益状況 コニシ<4956>の2021年3月期第2四半期の業績は、売上高61,894百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益2,717百万円(同11.2%減)、経常利益2,749百万円(同12.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,711百万円(同13.0%減)となった。セグメント別では、コロナ禍の影響により主力のボンド事業と化成品事業が減収・減益となったが、土木建設事業は子会社が好調であったことなどから増収・増益となった。 営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては、売上高の減少による利益の減少が994百万円(ボンド事業1,010百万円減、土木建設事業98百万円増、化成品事業107百万円減、その他25百万円減、調整額51百万円増)、販売価格の低下で41百万円減(ボンド事業32百万円減、土木建設事業9百万円減)等があった一方で、プラス要因としては、工場経費の減少116百万円(ボンド事業94百万円減、土木建設事業21百万円減)、原材料価格の変動(低下)219百万円(ボンド事業152百万円、土木建設事業66百万円)、販管費の減少357百万円(ボンド事業334百万円減、土木建設事業2百万円増、化成品事業52百万円減、その他6百万円減、調整額34百万円増)があり、結果として営業利益は前年同期比343百万円減少した。 (2) 財務状況 2021年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は前期末比で4,405百万円減少し69,098百万円となった。主に現金及び預金の増加423百万円、受取手形及び売掛金の減少4,138百万円、たな卸資産の減少315百万円による。固定資産は前期末比で1,686百万円増加し34,296百万円となったが、主に設備投資による有形固定資産の増加949百万円、のれんの償却による無形固定資産の減少52百万円、投資その他の資産の増加789百万円による。その結果、資産合計は103,394百万円(前期末比2,719百万円減)となった。 負債合計は、39,230百万円(同3,523百万円減)となったが、主に支払手形及び買掛金の減少2,647百万円、1年内返済予定の長期借入金を含む短期借入金の増加334百万円、長期借入金の増加373百万円、退職給付に係る負債の増加23百万円等による。また、純資産合計は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加878百万円等から64,163百万円(同803百万円増)となった。 土木建設事業は堅調ながらボンド事業と化成品事業が軟調に推移 2. 2021年3月期第2四半期のセグメント別状況 (1) ボンド事業 セグメント売上高は22,384百万円(前年同期比10.7%減)、同営業利益は1,628百万円(同22.1%減)となった。コロナ禍の影響により主な向け先である住宅関連や自動車・電子部品が低調に推移して減収、減益となった。業界別の売上高及び状況は以下のようであった。 a) コニシ一般家庭用:売上高3,206百万円(同2.9%減) コロナ禍の影響による巣ごもり需要などからホームセンター向けは堅調であったが、コンビニエンスストア向けが減少した。 b) コニシ住宅関連用:売上高9,402百万円(同9.3%減) コロナの影響で新設住宅着工件数が大きく減少し、内装工事用が減少した。一方で補修用シーリング材は比較的堅調で増収となった。 c) コニシ産業資材用:売上高3,061百万円(同14.7%減) 紙関連用、自動車・電子部品用(主にスマートフォンやスピーカー向け等)などで全体的に低調に推移した。 d) コニシテープ:売上高1,428百万円(同10.3%減) 以前は産業資材用に含まれていたが、順調に売上高が増加したことから、前々期より新しいサブセグメントとして切り出された。この上期は住宅関連用が不調で減収となった。 e) サンライズ:売上高3,892百万円(同12.9%減) 住宅用シーリング材、自動車用接着剤が低調であった。 f) ウォールボンド工業:売上高1,243百万円(同9.7%減) 主要製品は壁紙用接着剤であることから、100%が住宅関連である。コニシ住宅関連用と同様に、住宅着工件数の減少の影響を受けて低調に推移した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《EY》
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接着剤メーカー最大手。木工用ボンドで知名度。合成接着剤ボンドと化成品が収益の柱。土木建設向けに強み。自動車等に使用される弾性接着剤は販売数量増。24.3期3Qは大幅営業増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/15