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フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー

2020/12/23 15:41 FISCO
*15:41JST フェローテク Research Memo(1):石英、シリコン、セラミックス等無機系の各種部品や製品の大手メーカー ■要約 フェローテックホールディングス<6890>の主力事業は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC(化学蒸着法炭化ケイ素)製品、磁性流体、サーモモジュール、シリコンウエーハなど様々な製品、装置、部品、素材等を製造することだが、半導体製造装置メーカー向けに各種部品等の洗浄サービスやシリコンウエーハの研磨なども行っている。 1. 2021年3月期第2四半期の業績概要 2021年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比0.6%減の41,595百万円、営業利益が同9.7%増の3,913百万円、経常利益が同14.3%増の2,824百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同95.4%減の70百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、太陽電池関連事業からの撤退に伴う特別損失を計上したため、大幅減益となった。事業別では、主力の半導体等装置関連は、新型コロナウィルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響によるテレワーク需要の増加や5G関連投資の高まりなどにより予想を上回る増収となったが、ウエーハ新工場の立ち上げ負担によりセグメント利益は減益となった。電子デバイスでは、自動車温調シート向けは軟調だったが、中国を中心に5Gインフラ投資関連の通信機器向けサーモモジュールが好調であったことなどから増収増益となった。その他は減収ながら不採算事業の縮小で増益となった。またウエーハ製造子会社の一部株式を中国のローカル政府等に売却し、バランスシートの改善も進んだ。 2. 2021年3月期の業績見通し 2021年3月期通期の業績は、売上高85,000百万円(前期比4.1%増)、営業利益6,500百万円(同8.1%増)、経常利益5,500百万円(同29.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(同16.0%減)が見込まれている。2021年3月期通期上期業績は期初の予想を上回ったが、コロナ禍の影響も含めて不透明さが残ることから期初の予想を変えていない。予想セグメント別では、半導体等装置関連、電子デバイスは増収予想だが、その他は減収予想となっている。設備投資額は29,400百万円(前期は33,920百万円)、減価償却費は10,000百万円(同7,600百万円)を予想している。なお、一部の株式を売却した子会社(後述)が連結対象となるか持分法になるかを監査法人が精査中である。その結果によって通期業績予想も見直される。 3. 中長期的な見通し:半導体業界の成長は続く。中国の「2025政策」も追い風 主要向け先である半導体や同製造装置業界は、足元ではややペースダウンしているものの、中長期的には依然として5G関連投資など高い成長が見込まれる。一方で部品洗浄、パワー半導体、サーモモジュールなど個別製品では成長力の高いものも多い。また、中国政府の「2025政策」は同社にとって追い風だが、一方で高水準の有利子負債が懸念されていた。これを改善すべく2021年3月期上期には一部子会社の株式を中国の政府系・民間系ファンドに売却し、さらに追加の第三者割当を実施した。このように、今後は柔軟資本政策を推進する方針で成長機会の獲得と財務バランスの改善を図る計画だ。 ■Key Points ・石英、セラミックス等の無機系製品の大手メーカー。半導体業界向けが多い ・2021年3月期上期は予想を上回って着地。通期でも上方修正の余地 ・中長期的には成長製品も多く投資意欲は旺盛。一方で、財務バランスの改善も進む (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《EY》
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時価総額 116,617百万円
真空シール、石英製品、セラミックス製品等の製造・販売を行う半導体等装置関連事業が主力。サーモモジュール、パワー半導体用基板等の電子デバイス事業も。デジタル化・自動化の推進などで生産効率の向上を図る。 記:2024/10/06