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シュッピン Research Memo(9):新中期経営計画(3ヶ年)は現時点で非公表。今後の方向性に大きな変更はない

2020/12/15 15:19 FISCO
*15:19JST シュッピン Research Memo(9):新中期経営計画(3ヶ年)は現時点で非公表。今後の方向性に大きな変更はない ■中長期の成長戦略 1. 中期経営計画 シュッピン<3179>は、毎年、向こう3ヶ年の中期経営計画を更新(ローリング)しているが、コロナ禍により先行き不透明感があることから、2019年5月に公表した中期経営計画を一旦取り下げるとともに、新たな3ヶ年の中期経営計画についても現時点で非公表としている。ただ、今後の方向性に大きな修正はない。引き続き、「カメラ事業」「時計事業」におけるECを軸として、成長を加速していく戦略である。 2. 今後の方向性 (1) カメラ事業のシェア拡大(利益率の改善) これまで取り組んできたOne to OneマーケティングやAIMDの導入、CGMの活用によるプラットフォーム(楽しみながらサービスを利用する仕組み)の本格稼働により、更なるシェア拡大を目指していく方針である。また、前述のとおり、One to OneマーケティングとAIMDの掛け合わせにより、機会損失の防止や利益率の改善にも取り組む。 (2) 時計事業の成長(新たな市場への展開) 「時計事業」についても、カメラとの商品特性の違い(装飾品としての色彩が強い等)を踏まえながら、「カメラ事業」で蓄積されてきたノウハウやシステムの横展開によりプラットフォーム化を推進していくほか、レディース腕時計事業の強化や越境ECにも取り組む。時計市場はカメラ市場の5倍ほどの規模(8,867億円)を誇る。同社は、これまで男性用高級機械式時計にフォーカスして事業を展開してきたが、レディース腕時計のニーズも一定数存在しており、人口構成比から見てもレディース腕時計を伸ばす余地は大きい。2019年12月に「GMT」からスピンアウトしたレディース腕時計専用サイト「BRILLER(ブリエ)」については、レディース高級腕時計の魅力がより直感的に伝わるように、美しい商品写真をメインにSNSとの連携を強化し、スマートフォンでの閲覧を前提としたサイトとなっている。レディース腕時計だけでなく、ブランドバッグの取扱いも開始し、商品ラインナップの更なる拡充を図っていく方針である。 (3) 海外展開 越境ECによる海外展開にも意欲的である。「カメラ事業」については2017年8月にeBay※1に出店し、現在は20ヶ国にまでエリアを拡大するなど着実に実績を積み上げてきた※2。一方、「時計事業」についても、2019年5月に高級腕時計の世界最大級のマーケットプレイスである「Chrono24」※3に出店すると、2020年7月にはeBayにも出店した。足元ではコロナ禍の影響により店舗での免税売上が苦戦しているものの、越境ECは順調に推移し、2021年3月期上期売上高前年同月比+28.8%増となっている。もっとも、将来的な本格展開を見据え、当面は収益追求よりもブランディング(知名度やイメージの向上)を重視した取り組みを行っていく方針である。 ※1 世界約190ヶ国から約1.74億人のアクティブバイヤー(買い手)が集まる世界最大規模のオンラインマーケット。 ※2 99.9%のポジティブフィードバック獲得を継続(フィードバック数7,699件)。 ※3 販売国は100ヶ国以上、47万点以上の時計が掲載されている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《ST》
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カメラや時計、筆記具、自転車の専門ショップを展開。ECサイトでの販売が主力。シグマクシスと資本業務提携。カメラ事業のEC買取額は過去最高。筆記具事業は限定モデル等が好調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/04/15