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Pウォーター Research Memo(1):2021年3月期第2四半期は過去最高の売上収益・利益を更新

2020/12/14 15:41 FISCO
*15:41JST Pウォーター Research Memo(1):2021年3月期第2四半期は過去最高の売上収益・利益を更新 ■要約 プレミアムウォーターホールディングス<2588>は、天然水製造が強みの株式会社ウォーターダイレクトと営業力が強みの株式会社エフエルシーが経営統合して生まれた企業グループである。率いるのは、エフエルシーを起業しプロモーション営業力で国内トップクラスに引き上げた実績を持つ萩尾陽平(はぎおようへい)代表取締役社長だ。ブランドを「プレミアムウォーター」に統一し再スタートを切り、以後急成長を続ける。強力な営業組織と販売ノウハウを武器に急成長し、保有顧客数1,130千件に達し(2020年9月末時点)、宅配水業界で売上収益トップを独走している。 1. 業績動向 2021年3月期第2四半期の売上収益は27,158百万円(前年同期比23.5%増)、営業利益2,128百万円(同175.7%増)、税引前四半期利益1,912百万円(同229.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益1,113百万円(同161.3%増)となり、コロナ禍(新型コロナウイルス感染症の拡大)で大幅な増収増益を達成した。売上収益に関しては、新規契約獲得が好調に推移し、それに伴い保有顧客数が想定以上に積み上がったことで成長率が23.5%に達した。2020年9月末の保有顧客数は1,130千件(前期末は1,002千件)と127千件の純増となった。上期の月平均の純増数は21,269件/月(前期の月平均は16,009件/月)とペースアップした。コロナ禍の影響により緊急事態宣言期間(4月~5月)にショッピングセンター等の商業施設におけるデモンストレーション販売が制限されたものの、緊急事態宣言解除後は平時と同様の活動が行える水準まで回復した。また、テレマーケティング・Webによる新規顧客の獲得は上期を通じて順調に推移した。これはコロナ禍において、在宅の比率が多くなったことによるテレマーケティングの効果向上やWeb接触時間の増加が影響している。さらに、既存顧客の継続率の向上や顧客満足度向上のための各種付帯サービスの提供等も保有顧客の維持・向上に寄与した。またコロナ禍による在宅時間の長期化により水の消費量も増加したことも売上収益を押し上げた一要因である。 2. 業績見通し 2021年3月期通期の連結業績予想は、売上収益で前期比21.0%増の55,000百万円、営業利益は同88.2%増の3,500百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同44.6%増の2,700百万円と、大幅な増収増益を予想する。売上収益に関しては、第2四半期の進捗率は49.4%(前期は48.4%)に達しており前年同期より順調な進捗だ。ストック型のビジネスのため、期末に向けて保有顧客数が積み上がり、売上収益は下期偏重となる。保有顧客数は第2四半期末時点で1,130千件に達し、中期経営計画の期末目標値である1,090千件を既に超えており、さらに上を目指すほど好調だ。また、コロナ禍における在宅消費増や継続的に取り組む継続促進策(解約率低減策)も売上収益のプラスに働く予想だ。弊社では、下期はコロナ禍の第三波など不透明な要素もあるものの、同社はなお力強く成長するビジネスモデルを確立しており、例年通り営業利益の計画値(3,500百万円)を超えてくると予想する。 3. 成長戦略・トピック 2019年3月期以降は「損益分岐点到達後・成長利益両立期」となる同社の第3フェーズである。保有契約件数が一定以上に達し、損益分岐点を超えたため、経営が黒字化し、利益率が上昇しているフェーズである。当フェーズ(2019年3月期~2020年3月期)の新規顧客獲得数は月27千件前後にレベルアップし、解約率を1.5%前後(フィスコ試算)に低下させることに成功した。 販売手法別では、デモンストレーション販売、テレマーケティング、Webの3つに分かれる。デモンストレーション販売は、2016年の経営統合後の急成長の原動力であり、同社の大きな強みである。3つの手法は、ウィズコロナ時代に対応しながらそれぞれが成長を続けている。直間別(直接販売/取次店経由別)の視点で著しい伸びが期待できるのが「取次店経由」チャネルである。宅配水業界No.1という認知が広まったため様々な企業からも取次販売の要望が来る状況となり、2021年3月期は年38%増ペースで新規獲得数が伸びる計画である。安定成長モデルを確立している直接販売に取次店販売が加わり、増収及び増益のペースが加速している。 今後に関しては、現状の中期経営計画がコロナ禍以前に作成されたものであるため、修正が予定されている。2021年3月期の通期予想は、売上収益及び各利益において、中期経営計画の2022年3月期数値を前倒しで達成している。同社はコロナ禍の動向を見極めた上で2021年3月期末前後に新たな中期経営計画を発表したい考えだ。 ■Key Points ・宅配水市場の成長をけん引。過去3年間で市場シェア約24.2%に倍増 ・2021年3月期第2四半期は過去最高の売上収益・利益を更新 ・無担保社債の発行(50億円)により短期借入金が減少(流動比率100%超え) ・2021年3月期通期は売上収益55,000百万円、営業利益3,500百万円を予想。通期業績は例年通り上振れる可能性あり ・損益分岐点を超え、成長と利益を両立するフェーズを快走中 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《EY》
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時価総額 86,324百万円
水宅配で国内トップ。富士山麓などに天然水の自社工場を有す。ウォーターサーバーの販売なども。光通信傘下。保有顧客数は160万件超。顧客増により、天然水の出荷量は増加。24.3期3Q売上高は過去最高。 記:2024/04/07