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スカラ Research Memo(6):主力のSaaS/ASP事業は中期経営計画実現に向けた取り組みを推進(1)

2020/9/14 15:06 FISCO
*15:06JST スカラ Research Memo(6):主力のSaaS/ASP事業は中期経営計画実現に向けた取り組みを推進(1) ■スカラ<4845>の業績動向 2. 事業セグメント別動向 (1) SaaS/ASP事業 SaaS/ASP事業の売上収益は前期比3.6%増の4,123百万円と過去最高を更新したものの、営業利益は同68.1%減の224百万円と3期ぶりの減益に転じた。成長に向けての開発投資や積極的な人材採用等の先行投資を実施したことに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による受注案件の先送りなどの影響が第4四半期に出た。また、本社移転に伴う一時費用(建物付属設備の償却期間変更、PC入替・備品購入に係る費用、移転に伴うリブランディング業務費用)が110百万円発生したことも減益要因となった。 グループ会社別業績動向を見ると、スカラコミュニケーションズ、スカラサービスについては、合わせて売上収益で前期比0.5%減の3,569百万円、営業利益で同3.1%減の1,264百万円となった。企業のWebサイト上におけるFAQシステムとなる「i-ask」やチャットボットシステム「i-assist」を中心に主力のSaaS/ASPサービスが順調に契約数を伸ばし、月額課金収入は積み上がったものの、一時売上となるカスタム開発案件の減少が減収要因となった。 なお、中期経営計画で同社は地方創生にも注力していく方針を明らかにしているが、神戸市や北九州市などで「i-ask」「i-assist」を同時に導入するなど地方自治体向けでの実績も増え始めている。また、ネット自動車保険の保険料見積りを手軽にできるシステム「自動車保険1クリック概算保険料見積システム」を東京海上ホールディングス<8766>グループのイーデザイン損害保険(株)向けに開発し、2019年度グッドデザイン賞を受賞した。同システムは、利用客がネットで保険料の見積もりを行う際に、従来は約30クリックの手間を要していたものを簡単にして、概算見積り額を算出するシステムとなる。グッドデザイン賞を受賞後、問い合わせも増え、新規に1件の受注を獲得、今後の横展開が期待されている。デジタルギフトサービス「i-gift」は、ダイソン(株)のキャンペーンシステムとして導入され、申込件数の増加につながるなど導入効果を発揮している。 そのほか、グループ会社のシナジーを生かした取り組みとして、コネクトエージェンシーが提供する秒課金サービス「コネクトエージェンシー」と、同社とレオコネクトで共同開発した基幹システム「C7」を連携させたコールシステムをNUWORKS(株)に導入した。同システムはWebシステムから直接アウトバウンドコールを可能とする機能を始め、コンタクトセンター運営に利便性の高い機能を備えており、今後アウトバウンドコールサービスを主力とする企業への導入が多く見込まれている。また、レオコネクトとの協業案件については、光通信グループやその代理店への導入が順調に進んでいる。 コネクトエージェンシーの売上収益は553百万円(前期は5ヶ月間で393百万円)、営業利益は62百万円(同32百万円)となった。顧客ニーズの高いソフトフォン対応を進めたことで売上収益が目減りしているが、営業利益率は前期の8.4%から11.3%に上昇している。また、スカラネクストは、スカラコミュニケーションズからの開発案件の受託並びに新規事業・新サービスの企画・開発を行っており、外部顧客向けの売上収益はなくコストセンター的な位置付けとなっている。2020年6月期はミャンマーで開発拠点(エンジニアで30名超)を設けたことを主因として、営業損失で118百万円(前期は51百万円の損失)となった。同社本体については既述のとおり先行投資及び本社移転を実施したことにより、営業損失で1,004百万円(前期は611百万円の損失)となった。 (2) SFA事業 SFA事業の売上収益は前期比0.6%減の4,814百万円、営業利益は同48.7%減の473百万円となった。主力商品の営業支援ソフト「eセールスマネージャー」の販売が新型コロナウイルス感染症拡大の影響で第4四半期に入って低調に推移したほか、開発費の増加や対面型教育・コンサルティングサービス、セミナーなどの開催が延期・中止となったことが減益要因となった。 (3) フィールドマーケティング事業 フィールドマーケティング事業の売上収益は前期比0.5%減の3,936百万円、営業利益は同35.0%減の207百万円となった。主力サービスである小売店舗向けの定期フィールドサービスや人材派遣サービスが、4月−5月の緊急事態宣言によって活動自粛を余儀なくされたことが減益要因となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
関連銘柄 2件
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時価総額 12,601百万円
サイト内検索エンジンやチャットボットなどの企業向けASPを展開。投資、教育、コンサル、ECプラットフォームで実績。24.6期2QはEC事業が堅調。新規リリースのandroidアプリがユーザー数を伸ばす。 記:2024/04/15
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時価総額 10,302,000百万円
メガ損保の一角。生保も。M&Aで海外拡大。北米を中心とする海外保険事業、アセットマネジメント事業なども。国内損害保険事業が堅調。元受正味保険料は傷害保険、自動車保険が増加。24.3期2Qは収益伸長。 記:2024/02/02