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グローブライド Research Memo(2):フィッシングの「ダイワ」を主力に、独自の世界観のブランドを展開(1)

2020/8/27 15:02 FISCO
*15:02JST グローブライド Research Memo(2):フィッシングの「ダイワ」を主力に、独自の世界観のブランドを展開(1) ■会社概要 2. 事業概要 (1) 4事業体制 グローブライド<7990>はスポーツ・レジャー関連事業をその事業領域とし、現在はフィッシング、ゴルフ、テニス、サイクルスポーツの4つの分野で事業を展開している。フィッシング総合用品企業として世界No.1の地位にあるフィッシング事業については、「ダイワ」ブランドが深く浸透しているが、他の3分野においても、ゴルフ事業では「ONOFF(オノフ)」、テニス事業では「Prince(プリンス)」、サイクルスポーツ事業では「corratec(コラテック)」にそれぞれ象徴されるように、洗練された独自の世界観を有するブランドを展開している点に同社の特長がある。 2019年3月期実績ベースでは、フィッシング事業の売上高が全体の87.5%を占め、スポーツ用品事業が7.0%、ゴルフ事業が5.1%と続く。 事業分野別の概況は以下のとおりだ。 a) フィッシング事業 同社の中核事業で、フィッシング総合用品企業としては世界No.1の地位にある。製品ブランドは「DAIWA(ダイワ)」で、「Feel Alive」(最高の瞬間を感じる)をビジョンに掲げ、成長著しいルアーフィッシング(疑似餌釣り)を拡張させる一方、世界各地の対象魚を幅広くカバーしている。製品ラインナップも、リールやロッドは言うまでもなく、アパレル(ウエア類)や保冷クーラーやバッグ・専用の小物類まで幅広い。 重要な差別化要因となる技術面では、「ダイワ・テクノロジー」を旗印に掲げ、リールやロッドを始めとする様々な釣り用品に関して、防水や防塵といった独自の機能を追い求め、各種パーツについて、常に革新的技術を追求し、実際に製品に搭載することで、世界のフィッシング・ギアをリードすることを目指している。 釣り用品の市場は、釣種や対象の魚種によって非常に細かく分かれている。そうした幅広い市場セグメントのそれぞれに、多数の小規模事業者が参入している。すなわち、市場セグメンテーションのみならず参入プレーヤーの観点からも、非常に細分化された市場となっている。また、いわゆる釣り用品企業だけでなく、大手企業が一部の市場に参入しているようなケース(例として、東レ<3402>やクラレ<3405>が釣り糸を手掛けているケース)もある。そうしたなかで同社は、総合釣り用品企業として、多種多様な製品をラインナップすることで世界No.1の地位にある。 製造面では、国内では東京工場(本社工場)と子会社の那須ダイワ(株)において、リール及びロッドを生産している。海外においては、英国、タイ、ベトナム、中国で生産している。 b) ゴルフ事業 ゴルフ事業は、1971年にダイワゴルフ(株)を設立し、ゴルフ用品の製造販売に進出したことが始まりだ(ダイワゴルフはその後1995年に同社本体に吸収合併))。2008年にはゴルフクラブの製造販売を手掛ける(株)フォーティーンを子会社化し、現在は「ONOFF」、「DAIWA GIII(ダイワジースリー)」、「RODDIO(ロッディオ)」(子会社の(株)スポーツライフプラネッツが製造販売)、「Fourteen(フォーティーン)」(子会社のフォーティーンが製造販売)の4ブランドを展開している。 ゴルフ事業における中核ブランドは「ONOFF」で、『上質な大人のゴルフ』をコンセプトに展開している。“上質な大人”にふさわしいプレミアム感の演出を目的に、メンバーズクラブ『CLUB ONOFF』を展開し、一段のサービス拡充に取り組んでいる。 また「Fourteen」は、その名がゴルフクラブ1セットのクラブ本数に由来するように、「すべてのゴルファーにベストな14本を。」をコンセプトにゴルフクラブの性能にこだわって展開しているブランドだ。 c) テニス事業 テニス事業は、1980年に事業を開始した。「Prince」ブランドの各種ラケットスポーツ(テニス、バドミントン、スカッシュ等)の日本国内における輸入総代理店として、国内市場に商品を供給している。 「Prince」は1970年に米国ニュージャージー州プリンストンで創業されたブランドだ。これまで、数多くのトッププレイヤーが愛用し実績を積み重ねてきたことで、世界中で多くのファンの支持を集めている。その革新的なテクノロジーと洗練されたブランド力を活かして、ラケット類にとどまらず、テニスウエアを始めとするスポーツアパレル用品のラインナップ充実に努めている。 d) サイクルスポーツ事業 サイクルスポーツ事業は、1991年に進出した。スポーツ自転車及び関連商品の輸入販売をしており、現在はドイツの「corratec」と「FOCUS」、イタリアの「BOTTECHIA(ボッテキア)」の3ブランドのスポーツ自転車のほか、「WTB」「iTM」等のブランドを冠するハンドルやサドル、タイヤ等を取り扱っている。 「corratec」はロード・MTBともに戦績を持つバイクブランドの一つで、現在はeBikeのパイオニアでもある。ヨーロッパのeBike黎明期より製造・販売を行い、多くのユーザーに支持されている。変化に富んだトレイルに恵まれたこの地で徹底的にテストされたバイクは、ドイツ有数のバイクブランドとして成長を続けている。 「FOCUS」は1992年に設立されたブランドで、ドイツ最大手自転車企業であるダービーサイクルの傘下にある。ブランドコンセプトは「レースの世界で勝つことができる自転車を開発する」で、最先端テクノロジーと機材を搭載した最新鋭マシンを供給し、多くのロードレーサーの支持を得ている。 「BOTTECHIA」は1926年の創業で、ブランド名は天才レーサー・ボッテキア選手に由来する。勃興激しい自転車業界で長い歴史を誇ることに加え、世界最高峰の自転車レースであるツール・ド・フランスでの勝利歴もあるなど、ヨーロッパのロードレースでは著名な人気ブランドとなっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト) 《YM》
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3402 東証プライム
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時価総額 1,183,803百万円
合繊大手。世界トップの炭素繊維は航空機向けに強み。有機EL関連材料、水処理事業等も手掛ける。24.3期3Qは環境・エンジニアリング事業が堅調。水処理事業は米国、中国で出荷堅調。繊維事業はEV向けが拡大。 記:2024/02/11
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7990 東証プライム
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