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GTS Research Memo(11):2025年3月期までに新規バイオ事業等で契約が決まれば早期黒字化の可能性も

2020/8/7 15:21 FISCO
*15:21JST GTS Research Memo(11):2025年3月期までに新規バイオ事業等で契約が決まれば早期黒字化の可能性も ■業績動向 3. 収益化へのロードマップ ジーンテクノサイエンス<4584>は収益化に向けたロードマップを明らかにしている。それによると、日本再生医療の子会社化によって、今後2~3年は研究開発費負担が当初の想定よりも重くなるものの、2025年3月期頃に黒字化を達成できるとの見方に変わりはない。研究開発費については2022年3月期以降、バイオシミラー事業での開発費がピークアウトすることから、年間で10~12億円の水準で推移する見込みとなっている。 2025年3月期頃に黒字化する条件として、ラニビズマブBSが予定通り上市されることが挙げられる。前述したようにルセンティスの売上規模250億円に対して、弊社予想で、約40%の100億円程度(BS薬価ベースでは70億円規模)はバイオシミラーに置き換わる可能性があるためだ。また、仮にラニビズマブBSの売上高が競合状況等により想定を下回ったとしても、同社がその他に進めていると推察されるバイオシミラーがもう1品目上市されれば、黒字化はより確実なものになると弊社では見ている。 また、同社は2025年3月期を待たずに黒字化する可能性もあると見ている。これは新規バイオ事業において現在、アカデミアと進めている歯髄幹細胞を使った再生医療等製品の共同研究や業務提携が順調に進捗し、製薬企業とのライセンス契約が決まった場合を想定しているものと思われる。 エクイティファイナンスの実施により当面の開発資金を調達 4. 財務状況と資金調達について 2020年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比440百万円増加の3,592百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産でセルテクノロジー等の子会社化により仕掛品が243百万円増加したほか、売掛金が92百万円増加した。 負債合計は前期末比1,684百万円増加の2,104百万円となった。主な増減要因を見ると、流動負債で未払金が102百万円減少し、前受金222百万円、受注損失引当金355百万円をそれぞれ計上している。また、ラニビズマブBSの商品化に向けた準備資金として長期借入金600百万円を借入れたほか、バイオ新薬及び新規バイオ事業の開発資金調達を目的として転換社債600百万円及び新株予約権を発行した。さらに、2020年4月にも「JRM-001」の開発資金として転換社債600百万円及び新株予約権を発行している。このため、2020年4月時点における現預金は26.3億円となり、今後、新株予約権の行使により10.8億円を調達できる見通しとなっている。2021年3月期の業績が会社計画通りであれば、2021年3月期末の現預金は約20億円(約37億円〜約17億円)と推計される。前述した収益ロードマップでは2022年3月期は約10億円の損失を見込んでいることから、少なくとも2022年3月期までの事業資金については目途が立ったものと考えられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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バイオ後続品やバイオ新薬を手掛ける北大発のバイオベンチャー。歯髄幹細胞の特徴を活かした再生医療にも注力。24.3期3Qは業績苦戦。一部バイオシミラー製品は納品が期ずれの可能性。GBS-010は製造順調。 記:2024/02/25