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マザーズ市場の投資戦略2020 vol.3 ~マザーズ先物の活用方法と注目銘柄~

2020/8/6 13:43 FISCO
*13:43JST マザーズ市場の投資戦略2020 vol.3 ~マザーズ先物の活用方法と注目銘柄~ 以下は、2020年7月29日にYouTubeチャンネル「FiscoTV」で配信された「マザーズ市場の投資戦略2020 ~コロナ相場の振り返り~」である。フィスコマーケットレポーターの橋本 真依氏とフィスコの株式アナリストである仲村 幸浩氏が、対談形式でマザーズ市場の2020年の投資戦略について解説している。全5回に分けて配信する。 橋本:ここからは、マザーズ先物の活用メリットを説明していただいた後に、8月決算発表の中での注目マザーズ銘柄のポイントについて解説していただきます。そして、最後には先物取引を活用した投資戦略についてご説明いただきます。それでは、仲村さん、よろしくお願いいたします。 仲村:はい、よろしくお願いいたします。それでは、マザーズ先物取引の有効性をより理解できるように、まず、マザーズ市場全体の特徴についてご説明していきたいと思います。 まず、投資部門別の売買代金シェアの図を見ると、マザーズ市場の特徴として、東証1部市場に比べて圧倒的に個人投資家の取引割合が大きいことが分かります。個人投資家の特徴としては、短期志向の方が多いということが挙げられます。そのため、相対的に短期志向の個人投資家が多く占めるということから、短期の売買が活発化し、その売買に伴う値幅が出やすいという傾向があります。 次に、2019年1月4日~2019年12月30日を対象期間に、「(当日高値 - 当日安値) / 前日終値」で算出した日中値幅変動率について、日経平均株価とマザーズ指数を比較した図を見てみます。日経平均株価の日中値幅変動率が「0.8%」であるのに対して、マザーズ指数のそれは「1.5%」と2倍近い大きさで、マザーズ指数の方が値幅が出やすいことが分かります。そして、日々の値幅が大きく出やすいということは、それだけ短い期間における収益チャンスが多いということです。それでは、この他に挙げられるマザーズ先物を使った取引メリットについて解説していきたいと思います。 ■マザーズ先物取引を活用するメリット ・収益機会の多さ(日中値幅変動率の大きさ) ・少額から手軽に取引できる ・(少額なのに)大きな売買代金で効率の良い投資ができる ・現物取引ができない海外時間も対応可 ・売りからも入れる柔軟な戦略立案が可能 マザーズ先物を使った取引には主に上記のようなメリットが挙げられます。それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。 仲村:まず、「小額から手軽に取引できる」です。6月29日時点終値で、マザーズ時価総額上位の人気銘柄を取引しようとすると、50万円から高いところでは300万円以上するものがあります。これはなかなかの大金で、個人投資家さんの懐事情によっては手軽に取引できる金額とは言えません。 一方、マザーズ先物はどうでしょうか。同日のマザーズ先物終値は969ptです。マザーズ先物の最低単位は1枚から、先物株価の1000倍単位からなので、例に挙げたように96万9,000円ということになります。ただ、実際に取引しようと思った際には、この金額すべてを用意する必要はなく、証拠金という小額の金額を用意すれば始めることができます。 6月29日時点でのマザーズ先物取引における証拠金は6万8,000円です。つまり、時価総額上位の人気マザーズ銘柄を現物で取引しようとすると、数十万円がかかるのに対して、マザーズ先物は10円を切るたった7万円程度の金額から取引を開始できるという手軽さがあるといえます。 そして、これがそのまま2点目の「大きな売買代金で効率の良い投資ができる」に繋がってくるのですが、今ご説明したことから一目瞭然のように、マザーズ先物取引であれば、証拠金の68,000円を用意するだけで、969,000円の取引ができるわけですから、レバレッジにして10倍以上にもなります。同じレバレッジをかけた取引ができる現物市場での信用取引でも、預けた担保評価額の最大3.3倍程度までの金額しか取引ができないため、レバレッジの程度、資金効率の度合いが全く違います。 実際、こうした資金効率の良さを背景に、3月以降のマザーズ指数が大きく戻した局面では、マザーズ先物の取引高が大きく増加しました。また、6月については3月を上回り過去最高の取引高となっています。さらに、建玉についても過去最高水準で推移するなど、これまでマザーズ個別株を保有していた投資家の中にも、個別株の代わりにマザーズ先物を通じてマザーズ市場に対するエクスポージャーを保有するようになった方が増えてきているのではないかということが考えられるのではないかと思います。 —「マザーズ市場の投資戦略2020 vol.4 ~マザーズ先物の活用方法と注目銘柄~」に続く— 《HH》