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タナベ経営 Research Memo(4):2020年3月期は期末にコロナの影響があったものの増収増益で着地

2020/8/5 15:14 FISCO
*15:14JST タナベ経営 Research Memo(4):2020年3月期は期末にコロナの影響があったものの増収増益で着地 ■業績動向 1. 2020年3月期の業績概要 タナベ経営<9644>の2020年3月期の連結業績は、売上高が、前期単体業績との比較で、3.8%増の9,394百万円、営業利益は同1.8%増の987百万円、経常利益は同1.2%増の1,015百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.2%増の696百万円と増収増益となった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年2月以降、経営コンサルティングやオーダーメイド教育(研修)で延期や月単位の休止が発生したほか、FCCセミナーや戦略ドメイン&ファンクション研究会の一部中止、イベント用プロモーショングッズ等の販売が減少したものの、当期に関してはまだ影響が限定的なものにとどまり、それまでの経営コンサルティングサービスの好調などでカバーして、会社計画に対してもおおむね計画どおりに着地した。 また、単体業績についても売上高で前期比1.0%増の9,137百万円、営業利益で同1.3%増の982百万円となり、10期連続の増収増益を達成している。なお、第3四半期以降、連結対象となった(株)リーディング・ソリューションの影響額については、売上高で257百万円、営業利益で5百万円(のれん償却控除前で13百万円)の上乗せ要因となっている。以降、前期比は全て2019年3月期単体業績と2020年3月期連結業績との比較で示していく。 同社が主要KPIとしている重点顧客基盤※の会社数は新型コロナウイルス感染症の影響もあって前期比4.9%減の5,264社と減少したものの、チームコンサルティングの期中平均契約社数は同4.2%増の616社、売上高は同8.1%増の4,313百万円と着実に増加し、1契約当たりの平均単価についても2016年3月期の6.3百万円から2020年3月期は7.0百万円と上昇傾向が続いている。比較的規模の大きい顧客が増加していることや、受注額の大きい「FCCアカデミー(企業内大学)設立」等の需要増加が要因と見られる。 ※重点顧客基盤=戦略ドメイン&ファンクション研究会+FCCセミナー 売上総利益率は前期比0.9ポイント上昇の45.7%となった。利益率の高い経営コンサルティング事業の売上構成比が上昇したこと(前期比2.2ポイント上昇の59.4%)に加えて、SPコンサルティング事業の中でも、付加価値の高いSPコンサルティング(月契約型のセールスプロモーションコンサルティングとSPデザイン)の売上構成比が上昇し、同事業の売上総利益率が同1.1ポイント改善したことが要因となっている。 一方、販管費率は同1.1ポイント上昇の35.2%となった。コンサルタントがよりコンサルティング業務に注力できる体制を整備するために、ミドルオフィス人材やコーポレート人材を積極的に採用したことによる人件費や採用費・プロモーション費の増加に加えて、(株)リーディング・ソリューションが加わったことによる人件費増やのれん償却額8百万円の計上が上昇要因となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《NB》
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経営コンサルティング大手。経営戦略の策定から経営機能の実装・実行支援に至るまで経営全般の支援を手掛ける。ストラテジー&ドメインは売上堅調。行政/公共向け経営コンサルが好調。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/25