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アドクリ Research Memo(7):2020年9月期は期初計画を据え置き、2ケタ増収増益を目指す

2020/6/19 16:17 FISCO
*16:17JST アドクリ Research Memo(7):2020年9月期は期初計画を据え置き、2ケタ増収増益を目指す ■今後の見通し 1. 2020年9月期の業績見通し アドバンスクリエイト<8798>の2020年9月期の業績は、売上高が前期比10.0%増の11,400百万円、営業利益が同16.7%増の1,570百万円、経常利益が同15.6%増の1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.4%増の1,000百万円と期初計画を据え置いた。第2四半期までの進捗率は売上高で48.9%、営業利益で54.5%となっており、直近3年間の平均(売上高48.9%、営業利益49.3%)からすると順調な進捗となっている。ただ、4月、5月と新型コロナウイルスの影響により保険代理店事業における対面販売や、提携代理店による協業販売が落ち込んでいることから、第3四半期についてはやや落ち込むことが想定され、第4四半期に巻き返して、通期計画の達成を目指すものと予想される。 (1) 5G商用化開始をにらみ「オンライン面談」サービスを開始 同社は次世代通信規格「5G」の普及をにらみ、「オンライン面談」のサービスを2020年3月より正式に開始した。4月の緊急事態宣言の発令により企業のテレワーク導入が増えるなか、同社も在宅勤務で顧客とビデオ通話を通じて保険相談などの面談を実施している。面談予約数も4月に入って急速に増加し、訪問予約や来店予約などを含めた全体の面談予約数で見れば、3月中旬から4月末にかけて2倍弱にまで急増した。新型コロナウイルス感染拡大による景気の急速な悪化により生活防衛意識が強まり、保険商品の見直しなどに対する関心が高まったことが背景にあると考えられる。直近でネット完結型の生命保険商品の販売が急増(4月の申込ANPは前年同月比3.2倍増)しているのも、こうした市場環境の変化の表れと言える。 ただ、こうした変化はすべてがプラスというわけではなく、オンライン面談件数は増加しているものの、成約率については対面と比較すると低く、また、直営店では従来、金融リテラシーの高いミドルアッパー層を顧客ターゲットとしていたが、オンライン面談サービスの開始によって顧客層が広がり、平均申込ANPが従来よりも低くなるなど、課題も出てきている。同社では、コロナ終息後もオンライン面談の需要については続くものと見ており、第3四半期はオンライン面談も含めた最適な営業プロセスの構築に取り組んでいく方針となっている。同社が従来から取り組んできたOMO戦略がより重要となる市場環境になってきているとも言え、成長を図るうえでの好機と弊社では捉えている。 (2) 2020年9月期の取り組み施策 そのほか、同社では期初に掲げた以下の5つの施策に取り組んでいく方針となっている。 a) 保険業界のイノベーターとして常に進化し続けるべく、人材の育成・強化を図る。 b) Webマーケティングの強化とともに各種端末への対応も強化し、顧客の利便性向上に向けたプラットフォーム戦略をさらに推進していく。 c) 「協業」代理店とのシステム連携強化により、顧客ニーズに効率的かつ効果的に対応できる体制を構築する。 d) 保険代理店事業を主軸にASP事業、メディア事業及び再保険事業とのシナジーを最大限に追求し、保険にかかるあらゆる収益機会にアプローチする「金融情報サービス業」として確固たる営業基盤を構築する。 e) 顧客本位の業務運営を推進するべく、コンプライアンス体制の充実やシステム化、情報セキュリティ体制の強化、研修制度の強化等により、一層の保険募集管理態勢の強化を図る。 なお、人材採用については2020年4月に新卒22名(前年は17名)が入社している。直営店を平日営業体制に切り替えたことで、入社志望者も金融業界を志望する学生が増え、採用面ではプラスの効果が出ているようだ。2021年春の採用活動についても現在、オンライン面接を進めている段階で、内定者数は前年を上回るペースとなっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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時価総額 22,828百万円
国内最大級の保険代理店。比較サイト「保険市場」を通じて生保や損保、少額短期保険を販売。ASP事業は売上横ばい。固定費の圧縮等により、保険代理店事業は損益改善。販管費は減少。24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/02/24