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アストマックス Research Memo(7):前中期ビジョンの目標は未達、次期中期ビジョンの目標・内容に注目

2020/6/18 15:07 FISCO
*15:07JST アストマックス Research Memo(7):前中期ビジョンの目標は未達、次期中期ビジョンの目標・内容に注目 ■アストマックス<7162>の中長期の成長戦略 1. 前中期ビジョンの総括 同社グループでは、2017年3月期から2020年3月期までの4年間を計画期間とする中期ビジョン「Innovation & Governance for 2020」を推進してきた。この中期ビジョンでは、「社会的意義のある新たな事業価値の創造」と「それを実現可能とする統制のとれた組織の構築」を基本理念に掲げ、「強固な財務基盤の構築」「収益力・成長力の向上」「人財育成力・組織力の強化」を目指した。また、数値目標として、2020年3月期には株主資本(配当後)の水準60億円程度、連結営業収益45億円以上、連結ROE 8%以上を掲げた。 最終年度の2020年3月期は、営業収益は119億円と目標を大きく超過したものの、株主資本は54億円、ROEは4.5%にとどまり、今後の課題として残った。ただ、既述のとおり、目標達成に向けて着実に諸施策を実施してきた成果は評価できるだろう。 2. 次期中期ビジョンの方向性 次期中期ビジョンについては、世界経済全体への影響が危惧される新型コロナウイルス感染症の拡大状況を見極める必要もあることを考慮し、計画の策定・公表を延期することとした。ただ、次期中期ビジョンでは、同社グループの「未来を考える ~すべては持続可能な社会のために~」をテーマに、5年から10年先のグループの進むべき方向を示す考えだ。具体的には、「ミッション・ビジョン・バリュー」を共有し、同社グループの強みを生かし、再生可能エネルギー関連事業及び電力取引関連事業などの総合エネルギー事業に加え、アセット・マネジメント事業、ディーリング事業などの金融事業をコア事業として発展・成長を目指すグループ像は変わらないと見られる。 3. 同社が掲げる「ミッション・ビジョン・バリュー」 同社グループは、基本理念として「ステークホルダーの期待に応え、広く社会に貢献する企業グループを目指すこと。」及び「高潔な倫理観と柔軟な発想をもって、全力で事業目的を達成すること。」を掲げてきた。企業の社会的ニーズ、社会の変化するスピード、企業を取り巻く諸環境に対して、同社グループの取り組み姿勢をより明確にするため、基本理念をミッションとして「私達の未来を考える ~すべては持続可能な社会のために~」、ビジョンとして「変化をとらえ、進化につなげる」、バリューとして「SPIRIT of Challenge」の3構成として再構築している。 なお、各構成の具体的な内容は以下のとおりである。 (1) ミッション 使命・存在意義であるミッションは「私達=社会の一員」であるという認識の下、持続可能な社会の実現を目指すために、絶えず未来を考え続けることが使命であり、存在意義であるとの思いをしっかりと持ち続けることが重要であると考え、「私達の未来を考える ~すべては持続可能な社会のために~」とした。 (2) ビジョン 近未来の姿であるビジョンについては、今、必要なことは変化の波を的確にとらえ、その大きさ、方向性そして速さを認識することであるとの考えをもとに、独自性を発揮しつつ、自らも変化していかなければならないこと、そして未来は変化に富み、予想しえない事象が起こりうることを認識することが重要であって、これまで以上に、「変化をとらえ、進化につなげる」企業にならなければならないとの思いを込めて定めた。 (3) バリュー 変化をとらえるために必要とするバリュー(価値観)を明確にし、それらのバリューを発揮することによって変化に対応していくことができるとの考えの下、常にチャレンジ精神を持ちバリューを発揮していくことを全員がしっかりと認識することを目的に「SPIRIT of Challenge」をバリューとして掲げた。以下8項目がバリューの構成要素。「Speed:迅速性」「Professionalism:専門性」「Integrity:高潔な倫理観」「Responsibility:当事者意識」「Imagination:想像力」「Toughness:タフネス」「Challenge:挑戦」「Leadership:リーダーシップ」。 これら「ミッション・ビジョン・バリュー」の下、同社が創業以来培ってきたノウハウを活用し、総合エネルギー事業と金融事業を展開し、安定的な収益を確保できる事業基盤を確立し、持続的な企業価値の向上とステークホルダーに付加価値を提供することを目指している。また、事業活動を通じ幅広い人材を育成すると共に、経済合理性と強い倫理観を併せ持った企業活動及び社会活動を行っていきたいと考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《YM》
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商品投資顧問として出発し、現在は再エネ開発や電力取引などのエネルギー関連が柱に。24.3期3Q累計は撤退業者の顧客引受などで電力小売が好伸。電力取引のヘッジに絡む損失も解消して黒字に。配当性向は3割目安。 記:2024/02/08