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エラン Research Memo(8):認知度が向上して普及ステージに突入、顧客開拓余地は大きい

2020/4/14 15:08 FISCO
*15:08JST エラン Research Memo(8):認知度が向上して普及ステージに突入、顧客開拓余地は大きい ■エラン<6099>の中長期成長戦略 1. 事業環境 少子高齢化で日本全体では人口減少が予想されているが、CSセットのターゲット層となる高齢者単身世帯、一人親世帯、及び単身世帯は増加している。 またCSセットがメインターゲットとする市場は、ベッド数50床以上の病院及び介護老人保健施設等である。厚生労働省「平成30年度医療施設調査」によると、ベッド数50床以上の病院数は全国7,468施設で、同社の2019年12月期末契約施設数959施設の市場開拓率は12.8%に過ぎない。また厚生労働省「平成29年度介護サービス施設・事務所調査」においても、ベッド数50床以上の介護老人保健施設数は全国3,824施設で、同社の2019年12月期末契約施設数190施設の市場開拓率は5.0%に過ぎない。 いずれの分野でも入院セットサービスの認知度が向上し、普及ステージに突入している。ターゲット層となる高齢者単身世帯、ひとり親世帯、単身世帯の増加など事業環境は良好であり、CSセットの顧客開拓余地は大きいと言えるだろう。 2022年の市場開拓率は20%、営業利益は30億円を目標 2. 2022年の目標数値 このように良好な事業環境を背景として中期経営ビジョン(2020年〜2022年)を策定した。目標数値には2022年12月期の売上高380億円、営業利益30億円、営業利益率8.0%、市場開拓率20%、国内拠点23拠点を掲げた。 営業強化、グループシナジー創出、システム化による生産性向上、オリジナル商品による付加価値向上や他社との差別化などを加速して、営業利益率の向上を図る。新規事業については複数の案件の実証実験を進めている。また海外展開も推進する方針だ。 CSセットを進化させ、収益拡大基調へ 3. CSセットはプラットフォームサービスへの進化を目指す CSセットは入院中の「困った」をビジネス化したサービスである。この考え方を基本として、入院中の「困った」にとどまらず、中長期的には入院前後の周辺領域の「困った」を解決するビジネスの創出を目指している。CSセット利用者情報を活用し、入院中の自宅の管理、退院後の生活にかかるサービスの提供仲介、関連提携企業への送客など、入院・退院前後~在宅~リハビリのヘルスケアの各ステージにおいて、入院患者及びその家族向けのプラットフォームを創出する。 CSセットを単なる入院セットサービスにとどまらず、入院・退院前後~在宅~リハビリの各ステージに関わるプラットフォームサービスとして進化させる戦略だ。 4. 中長期的に収益拡大基調 なおエランサービスについては今後、他社の入院セット関連業務の受託事業も開始し、受託事業を新たな収益の柱として成長を目指す。これに伴って報告セグメントをCSセット事業、業務受託事業、新規事業(ヘルスケア分野の「困った」を解決する新規事業、海外事業など)とする方針だ。 入院セットのリーディングカンパニーとしての優位性を発揮し、周辺領域への新規事業展開も期待される。付加価値を高めたCSセットをプラットフォームサービスに進化させることで中長期的に収益拡大基調となるだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《EY》
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時価総額 54,116百万円
病院の入院患者や介護施設の入所者に衣類やタオルを洗濯付きでレンタルするサービスを提供。ケア・サポートセット導入数は2320施設と増加。23.12期通期は増収増益。24.12期は2桁増収増益を見込む。 記:2024/03/05