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アイエスビー Research Memo(1):戦略的M&Aが奏功し、過去最高業績の更新が続く

2020/4/9 15:51 FISCO
*15:51JST アイエスビー Research Memo(1):戦略的M&Aが奏功し、過去最高業績の更新が続く ■要約 アイ・エス・ビー<9702>は1970年創業の独立系情報サービス企業。通信分野での高い技術力をベースに、組込み系ソフトウェアや業務用システム開発へと展開。M&Aも活用しながら事業を拡大しており、2019年1月には新たに同業の(株)テイクス、コンピュータハウス(株)の2社を子会社化した。また、出入管理システムのリーディングカンパニー(株)アートを子会社に持つ。 1. 2019年12月期業績概要 2019年12月期の連結業績は、売上高で前期比29.1%増の22,520百万円、営業利益で同37.4%増の1,193百万円と過去最高業績を更新し、会社計画(売上高22,500百万円、営業利益950百万円)に対しても上回って着地した。新規連結したテイクス、コンピュータハウスの連結効果により、売上高で約41億円、営業利益で約1.6億円(のれん償却控除後)のプラス要因となったが、同要因を除いても増収増益となった。車載系や医療系の組込みソフトウェア、Web系業務システムなどの開発案件が好調に推移したほか、子会社のアートで展開するセキュリティシステム事業も順調に拡大した。 2. 「中期経営計画2020」の進捗と重点施策 同社は2020年12月期を最終年度とする「中期経営計画2020」に取り組んでいる。テイクス、コンピュータハウスを加えて見直した業績数値目標(売上高240億円、営業利益11億円)に対して、営業利益は1年前倒しで達成しており、今のところ順調な進捗となっている。重点施策として掲げた1)プロダクト事業の展開と拡大、2)高付加価値業務へのシフト、3)コスト競争力強化、4)グループ経営戦略強化、の4つの施策に取り組んできたこと、また、新規連結したテイクスの収益が想定以上に好調だったことが営業利益目標を1年前倒しで達成できた要因となっている。今後もこれら重点施策を継続していくと同時に、セキュリティシステム事業ではクラウド型アクセスコントロールプラットフォーム「ALLIGATE(アリゲイト)」の拡販に取り組むことによって、更なる成長を目指していく。また、戦略的M&Aについてもシナジーが期待できる案件であれば前向きに検討していく方針だ。 3. 2020年12月期業績見通し 2020年12月期業績は売上高で前期比6.6%増の24,000百万円、営業利益で同4.7%増の1,250百万円を見込む。組込みソフトウェア開発や業務システム開発の受注が引き続き旺盛なほか、クラウド関連構築業務を中心としたフィールドサービスやセキュリティシステムなどの成長を見込んでいる。利益率が若干低下する見込みだが、これはベトナム子会社の人件費上昇を見込んでいることに加えて、同社が保守的に計画を見積もる傾向にあるためと思われる。ただ、直近では新型コロナウイルス感染拡大による企業活動への影響が懸念されており、従来旺盛だった企業のIT化投資も、新年度以降は慎重なスタンスに変わる可能性があり、業績面でのリスク要因として留意しておく必要がある。 ■Key Points ・2019年12月期はM&A効果もあって大幅増収増益を達成 ・プロダクト事業の拡大、高付加価値業務へのシフト、コスト競争力強化、グループ経営戦略の強化を重点施策として取り組む ・2020年12月期は「組込み」「フィールドサービス」分野の好調持続により増収増益が続く見通し (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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時価総額 15,853百万円
ソフト開発会社。通信分野などの組込み系に強み。セキュリティシステムの開発も。24.12期は拠点統廃合費用などが利益を圧迫する見込み。配当性向は3割以上目安。新中計では26.12期に営業益27億円を目指す。 記:2024/04/12