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サイバーコム Research Memo(6):無借金経営により財務の健全性は高い

2020/3/27 15:36 FISCO
*15:36JST サイバーコム Research Memo(6):無借金経営により財務の健全性は高い ■業績動向 3. 財務状況と経営指標 サイバーコム<3852>の2019年12月期末における総資産は前期末に比べ724百万円増加の9,178百万円となった。 主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が187百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が574百万円増加したほか、短期貸付金(富士ソフト向けCMS※貸付金)が247百万円増加した。また、固定資産では繰延税金資産が109百万円増加した。 ※CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)とは、企業グループ全体の資金の状況を可視化し、資金の無駄遣いの防止や、資金の不足・不正など、資金に関わる様々なリスクに対応するための管理システムを言う。 CMSを活用することにより、親会社は、企業グループ全体の資金を一元的に管理することが可能になり、資金効率の向上や内部統制の強化を図ることができる。 負債は、前期末に比べ285百万円増加の4,106百万円となった。主な変動要因を見ると、流動負債では未払法人税等が259百万円減少した一方で、買掛金が74百万円、未払費用が145百万円増加し、固定負債では退職給付引当金が184百万円増加した。純資産は前期末に比べ439百万円増加の5,071百万円となった。配当金の支出及び当期純利益の計上により、利益剰余金が439百万円増加した。 キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは売掛債権の増加や法人税支払の増加等により前期の965百万円から245百万円に減少した。投資活動によるキャッシュ・フローは、CMS貸付額が減少したことにより、前期の832百万円の支出から313百万円の支出に減少した。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払い増により前期の103百万円の支出から119百万円の支出と若干増加した。この結果、期末の現金及び現金同等物の残高は前期末と比べて187百万円減少の829百万円となった。 経営指標を見ると、無借金経営であり、自己資本比率も収益拡大によって前期末の54.8%から55.3%に上昇、流動比率についても200%の水準を上回って推移している。現預金の水準については8億円強となっているが、CMS貸付金を含めると20億円を超えており、財務の健全性は高いと判断される。収益性についてはROAで8.5%、ROEで11.5%、営業利益率で5.3%となり、特段高いと言う訳ではないがいずれも前期比で上昇した。ここ数年の推移を見ても大きな変動はなく、安定性の高い収益構造になっていることがうかがえる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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3852 東証スタンダード
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時価総額 15,258百万円
富士ソフト傘下のソフト開発会社。通信分野に強み。受託開発主体にSI、自社パッケージも展開。通信ソフトウェア開発は好調。23.12期3Q累計は増収増益。富士ソフトによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/01/09