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J−オイルミルズ---3Qも2ケタ増益、油脂事業の採算性が向上

2020/2/7 13:33 FISCO
*13:33JST J−オイルミルズ---3Qも2ケタ増益、油脂事業の採算性が向上 J−オイルミルズ<2613>は6日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.7%減の1,374.10億円、営業利益が同23.9%増の67.89億円、経常利益が同21.1%増の70.47億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同28.9%増の58.47億円となった。 油脂事業の売上高は前年同期比5.0%減の1,162.27億円、セグメント利益は同25.7%増の59.24億円となった。油脂部門では、インフラコスト上昇を起因とする価格是正に注力し、高付加価値品の販売強化に取り組んだ。家庭用油脂は、オリーブオイル、ごま油を含む風味油カテゴリーが伸長したが、キャノーラ油がやや前年を下回り、売上高は前年同期比で微減となった。業務用油脂は、機械化・省人化、店舗オペレーション効率化など、顧客ニーズに対応した「長調得徳(R)」や「J-OILPRO(R)」、新製品「ごはんのための米油(炊飯用)」の提案を推進し、高付加価値品の販売数量は堅調に推移した。油糧部門では、主たる需要先である配混合飼料の国内生産量は前年同期をわずかに上回った。大豆ミールの販売数量は前年同期を上回ったが、販売価格はシカゴ相場により安値での推移となった。菜種ミールの販売数量は前年同四半期と同程度となったが、販売価格は大豆ミール価格の低下により安値となった。この結果、油糧部門の売上高は前年同期を下回った。 油脂加工品事業の売上高は前年同期比2.9%減の97.92億円、原料価格の高騰、委託加工賃の上昇、海外での業務提携に伴う費用計上により、セグメント損失は0.97億円(前年同期は2.47億円の利益)となった。マーガリン部門のうち、家庭用では「ラーマ(R)ソフトこめ油入り」を発売し、ラーマ(R)製品を対象とした消費者キャンペーンなど拡販に努め、売上高は前年同期をわずかに上回った。業務用ではグランマスター(R)シリーズやショートニングなどの高付加価値品の拡販に努めたが、売上高は前年同期を下回った。粉末油脂部門は、安定した受託生産を実現し、販売数量及び売上高は順調に推移した。 食品・ファイン事業の売上高は前年同期比2.9%減の103.52億円、過年度に実施の棚卸資産評価減の影響もあり、セグメント利益は同78.3%増の7.68億円となった。スターチ部門は、コーンスターチは食品用途および工業用途ともに価格是正と不採算品の改善に努め、販売価格は前年同期比で上昇したが、販売数量はわずかに下回った。食品用加工澱粉の主原料タピオカ澱粉はバーツ高に加え高値水準が続いたため販売価格の改定を進め、売上高は前年同期をやや上回った。高付加価値品のネオトラスト(R)、アミコート(R)は品質・食感改良材として中食向けの採用が増加した。ファイン部門は、機能性素材の海外向け販売が順調に推移した。シート状調理素材SOYシートは北米を中心に新規導入の動きが広がり、売上高は順調に推移した。ケミカル部門は、新設住宅着工戸数が前年同期を下回り、主たる需要家の木質建材産業の業績も軟調に推移した。一方、一部の原材料価格は低下したが、物流費・人件費の上昇が続いた。このような状況下において、木質建材用接着剤の販売数量維持とインフラコスト等の上昇による価格改定に努めたが、販売数量及び売上高は前年同四半期を下回った。 2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.7%増の1,900.00億円、営業利益が同14.8%増の65.00億円、経常利益が同9.1%増の69.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.7%増の54.00億円とする期初計画を据え置いている。 《ST》
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食用油脂で国内2位。業務用に強み。ミールや油脂加工品なども。24.3期は食用油脂の販売重量が振るわず。だが価格改定進展。ミールの販価上昇も貢献し、計画を上回る利益改善に。通期利益計画を上方修正。増配予定。 記:2024/01/17