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カドカワ Research Memo(5):ところざわサクラタウンが2020年7月にグランドオープン予定

2020/1/6 15:35 FISCO
*15:35JST カドカワ Research Memo(5):ところざわサクラタウンが2020年7月にグランドオープン予定 ■業績動向 3. 財務状況と経営指標 KADOKAWA<9468>の2020年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比4,286百万円減少の235,785百万円となった。内訳を見ると、流動資産で17,065百万円減少し、固定資産で12,779百万円の増加となっている。流動資産では、受取手形及び売掛金で11,862百万円、現金及び預金で4,828百万円の減少となった。一方、固定資産では、所沢プロジェクト(ところざわサクラタウン※)の進捗等により有形固定資産が9,103百万円増加したほか、保有株式の時価上昇などにより投資有価証券が3,494百万円増加した。 ※緑豊かな地から最先端の文化と産業を生み出し、世界に向けて発信する「COOL JAPAN FOREST構想」(所沢市と同社の共同プロジェクト)の中核拠点。同社が運営する書籍製造・物流工場や新オフィス、イベントスペース、アニメホテル、ショップ、レストラン、商業施設と、角川文化振興財団が管理・運営する文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」が開設される。総工費は399億円。 負債合計は前期末比8,463百万円減少の128,197百万円となった。流動負債で支払手形及び買掛金が4,514百万円、未払金が1,060百万円、未払法人税等が755百万円、返品引当金が1,454百万円それぞれ減少したことが主因だ。有利子負債については47百万円減少の65,471百万円とほぼ横ばい水準となった。 純資産合計は前期末比4,176百万円増加の107,588百万円となった。配当金の支払い1,297百万円や自己株式の取得3,000百万円による社外流出があった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上6,202百万円や、その他有価証券評価差額金の増加2,288百万円が押し上げ要因となった。 経営指標を見ると、健全性を表す自己資本比率は前期末比2.5ポイント上昇の44.7%、D/Eレシオ(有利子負債/自己資本)で同0.03ポイント低下の0.62となるなど、やや改善傾向となった。ドワンゴの事業構造改革によるスリム化が進んだことや、収益が大きく回復したことが要因だ。所沢プロジェクトの設備投資や自己株取得等により現金及び預金は減少したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金‐有利子負債)は30億円以上あるため、財務の健全性は保たれていると判断される。 なお、2020年3月期第2四半期累計の設備投資はキャッシュベースで11,325百万円となった。所沢プロジェクトを中心に通期は13,000百万円を計画している。投資支出のピークは所沢プロジェクトによる新拠点が竣工する2021年3月期となり、18,000百万円前後(うち、所沢プロジェクトで15,000百万円)の水準が見込まれる。このため、2020年3月期に一旦、減少する減価償却費についても2021年3月期は7,000百万円前後まで増加することが予想され、フリーキャッシュ・フローでプラスに転じるのは2022年3月期以降となる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合。出版・IP創出事業が主力。アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、通信制高校の運営等も。中計では28.3期売上高3400億円目標。出版IP数の拡大などに取り組む。 記:2024/06/13