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USENNEX Research Memo(1):高収益高成長のキャッシュ創出企業

2019/12/10 15:11 FISCO
*15:11JST USENNEX Research Memo(1):高収益高成長のキャッシュ創出企業 ■要約 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は、音楽配信事業を中心に周辺サービスを展開し、店舗や施設運営のために必要なあらゆるソリューションを提供している。また、個人向けに定額制映像配信サービス「U-NEXT」を提供している。2017年12月に(株)USENと(株)U-NEXTが再統合したが、その目的は、キャッシュカウな音楽配信から店舗運営ソリューションなどの高成長事業へ資金を還流して成長を促すことにある。さらに、音楽や映像コンテンツ、ネットワークインフラなどグループ各社の持つ強みや各社の販売チャネルを緊密に連携し、各社の主力商品をクロスセルすることでグループシナジーを創出し、1顧客当たりの売上を最大化することも目的である。 店舗サービス事業では、飲食店、小売店などの業務店やホテル、病院などの各種施設に向けた音楽配信や音楽著作権の管理のほか、IoT商材など店舗経営に必要となるソリューションサービスを提供している。エネルギー事業やメディア事業では、そうした顧客に対し、電力やガスの販売、「ヒトサラ」などメディアによる集客支援サービスを行っている。通信事業では、法人向けブロードバンドインターネット回線や個人向けMVNOサービスの販売などを行っている。業務用システム事業では、ホテルや病院、ゴルフ場などに自動精算機やフロント管理システムなどを販売している。コンテンツ配信事業では、個人向けに映像や電子書籍などデジタルコンテンツを配信している。事業ドメインが広いにもかかわらず、状況変化や新規ニーズにきめ細かく対応する営業体制という印象が強い企業である。 2019年8月期の業績は、売上高175,769百万円、営業利益8,239百万円となった。店舗向けの既存事業の強化を図るとともに、高成長事業と位置付けるエネルギー事業とコンテンツ配信事業の取り組みを強化、安定成長事業の業務用システム事業では先端テクノロジーを駆使した商材を提供、人手不足やキャッシュレス決済など顧客の課題に対し有効なソリューションも提供することができた。2020年8月期の業績見通しについて、同社は売上高197,000百万円(前期比12.1%増)、営業利益9,000百万円(同9.2%増)を見込んでいる。緊急課題になっている人手不足への対応では、従来の省人化対応から一歩進んでアルバイト採用、2019年4月の入管法改正に伴う外国人正規採用の両面から人材支援ソリューションサービスを開始する。また、好調な電力販売については、当初予定より1年前倒して黒字化を達成する可能性が高まったもようである。 積極経営により好調に推移する事業が多くなってきたこともあり、中期経営計画「NEXT for 2024」で目標とする2022年8月期営業利益100億円、2024年8月期営業利益130億円は十分達成可能と考えられる。足元の勢いを考えれば、中期経営計画が1年前倒しで達成される可能性すらあると考える。いずれにしろ目標を達成すれば、年平均利益成長率は「高成長」の目安となる2ケタが視野に入る。高成長が見込まれるエネルギー事業は卸売のため利益率が低く、中期的な営業利益率の目標は4%台になっている。しかし、エネルギー事業を除くと、営業利益率は6%台と高くなり、キャッシュを稼ぐ力を象徴するのれん償却前営業利益率は8%目標とより高い水準が見込まれる。事業ドメインが広く分かりづらいが、同社は高収益高成長のキャッシュ創出企業と言うことができる。 ■Key Points ・経営統合のシナジーを発揮するステージへ ・2024年8月期に営業利益130億円を目指す ・足元の好調から中期経営計画の1年前倒し達成の可能性も (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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時価総額 267,997百万円
店舗向け音楽配信サービス首位。インターネットサービスの代理店販売、オフィスのICT環境構築、自動精算機製造販売等も。通信事業は好調。法人向けサービス、自社光回線サービス等が堅調。24.8期1Qは収益好調。 記:2024/01/28