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パイプドHD Research Memo(1):2020年2月期第2四半期は先行投資効果で、営業利益が209.8%増

2019/10/31 15:21 FISCO
*15:21JST パイプドHD Research Memo(1):2020年2月期第2四半期は先行投資効果で、営業利益が209.8%増 ■要約 パイプドHD<3919>は純粋持株会社であるが、主要な連結子会社である(株)パイプドビッツは、自社製品である「SPIRAL®」というプラットフォーム(ミドルウェア)をクラウド型で提供するユニークなIT企業である。ナショナルクライアントをはじめとする大企業や中堅企業、中小SIer(システムインテグレーター)向けにプラットフォームの提供をするだけでなく、特定の業界(美容業界や建築業界など)向けに自社開発したアプリケーションの販売やそれを使った事業展開も行っている。 1. 2020年2月期第2四半期の業績概要 2020年2月期第2四半期決算は、売上高2,989百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益545百万円(同209.8%増)、経常利益551百万円(同217.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益346百万円(同357.1%増)となった。前期までの先行投資(主に人材採用)の効果により売上高が順調に伸びた一方で、経費の増加が一巡したことから収益性が大きく改善した。前年同期比では大幅増益とはなったが、会社は「ほぼ想定内であり、絶対水準としては必ずしもまだ高い水準とは言えない」と述べている。 2. 2020年2月期の業績見通し 進行中の2020年2月期は、売上高6,500百万円(前期比19.9%増)、営業利益1,200百万円(同204.5%増)、経常利益1,190百万円(同204.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円(同397.4%増)が予想されており、期初予想と変わっていない。通期でも営業利益以下は大幅増益の予想となっているが、同社の主力事業はクラウド型であることから限界利益率は高く、売上高さえ確保すれば十分に達成可能な数字である。過去2年間(2018年2月期及び2019年2月期)に大量採用した人材が事業に貢献しつつあり、今後業績がさらに上振れする可能性もありそうだ。 3. 中期経営計画 発表されている中期経営計画(3ヶ年)では、最終目標が2020年2月期に売上高7,300百万円、営業利益1,700百万円となっている。公式な決算短信上の発表では2020年2月期の予想は前述のとおり、売上高6,500百万円、営業利益1,200百万円となっているが、会社内部では、まだこの中期経営計画の目標を変更していない。この目標達成は容易ではないが、クラウド型事業であることを考えれば不可能な数字ではなく、今後の動向からは目が離せない。 ■Key Points ・自社開発した「SPIRAL®」というプラットフォームを軸に事業展開 ・2020年2月期は営業利益204.5%増と大幅回復予想 ・会社内部では中期経営計画目標(2020年2月期売上高73億円、営業利益17億円)は変えず (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《YM》
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時価総額 23,059百万円
情報資産プラットフォーム「SPIRAL」をクラウドで提供する。政治・選挙情報サイト「政治山」なども運営。広告セグメントは成長。23.2期2Qは増収増益。MBO成立により、22年10月31日付けで上場廃止。 記:2022/10/30