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RSテクノ Research Memo(10):売上高は計画未達となる可能性あるものの、利益は会社予想達成十分可能とみる

2019/9/26 15:40 FISCO
*15:40JST RSテクノ Research Memo(10):売上高は計画未達となる可能性あるものの、利益は会社予想達成十分可能とみる ■業績の動向と今後の見通し 2. 2019年12月期通期見通し 2019年12月期通期についてRS Technologies<3445>は、第2四半期決算後も予想数値を期初から変更していない。通期の業績予想は、売上高28,688百万円(前期比12.6%増)、営業利益5,971百万円(同3.8%増)、経常利益6,151百万円(同0.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,621百万円(同0.0%増)となっている。 通期の業績予想を達成するために必要な下期の業績は、売上高が16,172百万円(前年同期比15.8%増)、営業利益3,215百万円(同8.1%減)となっている。売上高は前述のように第2四半期決算が計画を下回ったため、下期の負担が増した形となっている。上期(第2四半期累計期間)実績との比較では、下期は29.2%(3,657百万円)の増収が必要となる。 下期に上期比増収となる要素としては、再生ウェーハ事業の能力増強分の寄与だ。2019年秋から三本木工場と台南工場で稼働する予定だ。9月稼働で下期の寄与期間を4ヶ月と仮定すると生産数量は上期比10%の増加になる。仮に販売単価が変わらなければ、約5億円の増収効果が期待される。 プライムウェーハ事業では、下期も高水準の操業が続くと期待される。ただし、GRITEKが手掛ける半導体製造装置用の消耗部材は、景気変動の影響を受けやすい性質があることから、米中貿易摩擦の影響による中国景気の間接的な影響が、今後どの程度影響を及ぼすかについては、注意が必要であると思われる。中国景気が早期に回復すれば、国内の半導体メーカー向けに出荷が伸長する可能性もある。 半導体関連装置・部材等については、DG Technologiesの新規連結による増収効果が、上期対比で約1億円、前年同期比で約6億円程度と推測している。 以上のように見ると、売上高については、通期予想の達成は決して簡単ではないと言える。むしろ下期も期初計画対比で未達となり、通期ベースでは未達額が10億円程度に拡大する可能性もあると弊社ではみている。この見方が良い方向に外れるとするならば、再生ウェーハ事業においてプロダクトミクスの大幅改善や単価の上昇などが起こるケースが考えられるが、現時点でそれを織り込むのは難しい。 一方利益については、通期予想の達成には下期の営業利益が上期対比では16.7%(460百万円)の増益となることが必要だ。これもハードルが高く見えるが、売上高とは異なり、達成の可能性は十分あると弊社ではみている。 理由の第1は、プライムウェーハ事業のコスト構造の改善だ。プライムウェーハの一貫製造では、上工程のシリコンインゴットの製造コストの占める割合が大きい。この部分で外部調達から自社生産への切り替え余地、すなわちコスト削減余地がまだまだあり、下期もそれが進展すると期待される。2つ目の増益要因としては、上期にあった社内体制強化・過年度訂正に関連する一過性の費用が下期にはなくなることが挙げられる。また、再生ウェーハ事業における新規設備の稼働による増産効果も、減価償却費の増加による影響を差引いても利益面での寄与は期待できるとみている。これらの結果として、下期の営業利益が、上期実績から増益となり、通期予想を達成するのは十分可能とみている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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半導体製造工程で使う再生ウエハで世界トップ。新品ウエハの生産も。24.12期は上期低調も下期の回復を想定し、最高業績更新を計画。中計では26.12期に営業益168億円を目指す。次世代電池用の電解液に参入。 記:2024/04/11