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サイバーコム Research Memo(8):2019年12月期は売上高・営業利益ともに過去最高値の見込み

2019/9/13 15:08 FISCO
*15:08JST サイバーコム Research Memo(8):2019年12月期は売上高・営業利益ともに過去最高値の見込み ■今後の見通し 1. 2019年12月期通期予想 サイバーコム<3852>の2019年12月期業績予想については年初計画どおりで、売上高が前期比7.7%増の13,000百万円、営業利益は同6.8%増の650百万円、経常利益は同5.5%増の650百万円、当期純利益は同3.5%増の433百万円を予想している。営業利益はリーマンショック前の2008年3月期610百万円を超え、売上高とともに過去最高値となる見込みである。 通信ソフトウェア開発において大手通信事業者の設備投資減の影響がやや残るものの、金融や企業向けなどの業務ソフトウェア開発の好調に加え制御ソフトウェア開発やサービス事業も堅調であることから、全体の売上高は伸長するものとみている。利益面では、技術者不足解消に向けて新卒及び中途採用施策の強化による人材確保や、新入社員研修の拡充及び技術教育の高度化による人材育成に加え、会社の信頼性向上に向けたセキュリティ対策の強化や事業拡大に向けた積極的な営業活動費用を見込んでいる。特に新卒採用については、2019年4月80名採用に対し、2020年4月は100名程度の採用を目標としているとのことである。 2018年12月期が売上高・各利益指標とも前期比2ケタの伸びであったのに対し、2019年12月期は人件費その他の将来的投資への費用を厚く見込んでいることもあるが、第2四半期時点の進捗率も順調であり、通期の予想値は比較的保守的な目標値と考えられる。2018年12月に創立40周年を迎え、2019年12月期は3年間の中期経営計画の最終年度でもあり、全社的なモチベーションも高いと思われ、目標達成について問題はないだろう。 2. トピックス 同社は、フォースネットとの協業にて、クラウドVPNサービス『楽々セキュアコネクト』を2019年8月20日付で販売開始した。本サービスは、オフィスとオフィス以外の場所(レンタルオフィス、自宅、外出先など)をVPN接続するもので、既存のインターネット回線やネットワーク機器はそのままで、専用機器をLANに挿すだけで簡単に導入できるものである。近年の働き方改革で「場所を選ばない仕事環境」が求められる中、その実現にはオフィスとオフィス以外の場所との通信のセキュリティ確保が必要であり、同社はその一つの解決策として本サービスの提供を開始した。同社が培ってきた通信・セキュリティ技術と、後述の同社自身における働き方改革のニーズとが生み出したサービスとも言え、成長戦略上でも今後の拡販が期待される。 【楽々セキュアコネクトの主な特徴】 ・既存のネットワークをそのまま使用できる ・スマートフォン対応(アンドロイドOS、iOSとも可) ・確認項目が少なく、導入にかかる手間が少ない ・安心、安全(VPN接続で通信のセキュリティを確保) ・固定IPが不要 ・安心の導入プロセス(お試し無料の申込後に検証機器を発送) (執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹) 《YM》
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時価総額 15,258百万円
富士ソフト傘下のソフト開発会社。通信分野に強み。受託開発主体にSI、自社パッケージも展開。通信ソフトウェア開発は好調。23.12期3Q累計は増収増益。富士ソフトによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/01/09