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UMN Research Memo(1):2019年内に塩野義製薬との提携第2フェーズに移行、本格開発ステージ入り目指す

2019/9/2 15:11 FISCO
*15:11JST UMN Research Memo(1):2019年内に塩野義製薬との提携第2フェーズに移行、本格開発ステージ入り目指す ■要約 UMNファーマ<4585>は、インフルエンザ等の感染症予防ワクチンの開発を進めるバイオベンチャー。次世代バイオ医薬品自社開発事業とバイオ医薬品等受託製造事業を展開する。2017年10月に塩野義製薬<4507>と資本業務提携契約を締結し、感染症領域での予防ワクチン開発に向けた基盤技術整備及び開発候補品の基礎的研究を推進中。 1.2019年12月期第2四半期累計業績の概要 2019年12月期第2四半期累計業績は、売上高で前年同期比6.7%減の50百万円、営業損失で342百万円(前年同期は305百万円の損失)と計画通りの進捗となった。売上高は塩野義製薬との資本業務提携に基づく提携第1フェーズの開発マイルストーンフィー50百万円を計上した。次世代ロジカルワクチン※創製のための基盤技術を用いて、開発候補品に関するタンパク質の発現を600Lスケールの培養槽で確認、また、規制当局との協議により同基盤技術が規制ガイドラインに沿ったものであることも確認するなど、臨床開発の開始に向けた最終段階に入ったことを明らかにした。開発候補品の選定については2品目がほぼ固まり、他の候補品についても複数品目の検討を進めている。 ※次世代ロジカルワクチンとは、同社が今まで蓄積してきたワクチン開発のノウハウ・技術を活用して、ヒト用感染症予防ワクチンをはじめとする次世代バイオ医薬品の原薬となる組換えタンパク抗原の製造技術、アジュバント(ワクチン等の有効性を高めるための医薬品添加物)技術及び製剤/ドラッグ・デリバリー技術を融合したワクチンの開発コンセプトを指し、既存品に対して高い有効性、高生産性を実現するワクチンとなる。 2.2019年12月期業績見通し 2019年12月期業績は売上高で前期比3.5%減の100百万円、営業損失で887百万円(前期は606百万円の損失)を計画している。売上高については塩野義製薬との提携第1フェーズにかかる最終回の開発マイルストーンフィー50百万円を第4四半期に計上する見込み。開発候補品の製造プロセス確立等に向けた研究開発費の増加を主因として、営業損失は前期からやや拡大する見通しだが、経費抑制により計画の範囲内に収まる見通しだ。また、同社は提携第1フェーズの研究開発が順調に進んでいることから、2019年12月期中に提携第2フェーズ移行の合意を目指している。第2フェーズは、臨床開発に向けた開発候補品を選定して、非臨床試験から上市までの開発を共同で進めていくフェーズとなる。既に協議は始まっており、開発の役割分担や経済条件等を決めていくことになる。契約締結が実現すれば契約一時金の受領等により、業績は会社計画を上回るものと予想される。 3.財務戦略について 2019年12月期第2四半期末の現金及び預金は692百万円となっており、2019年12月期までの事業資金については確保済みとなっている。純資産は43百万円だが期末までに塩野義製薬が保有する転換社債715百万円(240万株、転換価額298円)の転換を実現することで、2019年12月期末は200百万円程度の純資産を維持できる見通しだ。2020年12月期以降は、提携第2フェーズに入り新たなマイルストーンフィーが入るほか、塩野義製薬が追加出資を行うことで、財務基盤の強化も進む見込みだ。 ■Key Points ・基盤技術の整備や開発候補品の選定が順調に進み、業績も計画通り進捗 ・提携第2フェーズへの移行が決まれば、2019年12月期業績は上方修正される見込み ・塩野義製薬との協業により、感染症予防ワクチン市場の開拓を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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4507 東証プライム
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時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4585 マザーズ
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時価総額 9,450百万円
バイオ医薬品の研究・開発等を行う。バイオ医薬品等受託製造事業はCMC開発・工業化検討段階に特化。特別損失は剥落。19.12期3Qは最終損益改善。塩野義製薬のTOB成立により、同社株は上場廃止予定。 記:2019/12/27