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プロパスト Research Memo(1):コンセプトとデザインで新しい住環境を提案、業績は堅調

2019/8/5 15:41 FISCO
*15:41JST プロパスト Research Memo(1):コンセプトとデザインで新しい住環境を提案、業績は堅調 ■要約 1. 分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業を展開 プロパスト<3236>は、JASDAQスタンダード市場に上場する総合不動産ディベロッパーで、分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業の3つのセグメントを持つ。同社は、都心の立地の良い場所に特化した不動産業を展開しており、都市生活を満喫できるような高いデザイン性が大きな特長である。他のディベロッパーとは異なり、物件名はそれぞれのコンセプトをもとに名付けられている。 競争の激しい首都圏のマンション市場をターゲットにしながら、同社では情報整理とスピーディな判断による「仕入力」、地域のポテンシャルを最大限に引き出し、地域特性や周辺環境と調和したコンセプトの空間を創造する「企画力」や「デザイン力」などの強みを発揮して、成長を続けている。 2. 2019年5月期は期初予想を上回る順調な決算 2019年5月期の売上高は18,002百万円(前期比6.5%増)、営業利益1,378百万円(同20.7%増)となった。売上高は期初の業績予想を3.4%上回り、営業利益も同じく22.5%上回る順調な決算であった。セグメント別では、分譲開発事業は端境期に当たり、売上高658百万円(同87.0%減)、セグメント損失222百万円(前期は297百万円の利益)にとどまった。賃貸開発事業は海外投資家による購入もあり、売上高9,855百万円(同107.0%増)、セグメント利益2,058百万円(同106.6%増)と、会社全体の増収増益をけん引した。バリューアップ事業は売上高7,487百万円(同7.0%増)、セグメント利益691百万円(同10.5%減)であった。事業拡大に伴い資産は増加したが、自己資本比率は15.6%と、2013年5月期の9.5%から大幅に上昇し、同社の安全性は着実に改善している。配当については、前期と同じく1株当たり2.0円を維持している。また、2018年5月期に続き、2019年5月期も自己株式の取得を実施した。 3. 2020年5月期は慎重な業績予想 2020年5月期の業績予想は、売上高18,950百万円(前期比5.3%増)、営業利益1,139百万円(同17.3%減)である。分譲開発事業については2018年5月期並みの水準に回復し、賃貸開発事業も前期同様の好調継続を見込むものの、バリューアップ事業についてはやや弱めに見ている。同社では例年、期初は慎重な予想を立てているが、足元まで業績は順調に推移していることから、最終的には予想を上回る可能性が大きい。財務体質の強化を優先し、配当については前期と同じく1株当たり2.0円を予定する。 4. 2021年5月期以降も堅調な業績を維持する見通し 同社のマーケットである首都圏のマンション市場では、新築マンションの1戸当たり平均価格は高値圏で横ばい傾向にある一方、マンション契約率は低下するなど、今後の事業環境は必ずしも楽観できない。ただ、同社の強みである物件の仕入力に、定評のある企画力・デザイン力が加わることで、2021年5月期以降も堅調な業績を維持できると弊社では考える。 ■Key Points ・総合不動産ディベロッパー。分譲開発事業、賃貸開発事業、バリューアップ事業が3本柱。都心の立地の良い場所に特化した不動産業を展開しており、都市生活を満喫できるような高いデザイン性が大きな特長 ・2019年5月期業績は、売上高18,002百万円(前期比6.5%増)、営業利益1,378百万円(同20.7% 増)の増収増益となり、期初の業績予想を大きく上回る順調な決算。好調な賃貸開発事業が全体の増収増益をけん引。配当は年間2円を維持し、自己株式の取得も実施 ・2020年5月期の業績予想は、売上高18,950百万円(前期比5.3%増)、営業利益1,139百万円 (同17.3%減)と増収減益を見込むが、例年、期初予想は控え目。財務体質の強化を優先し、前期並みの配当を予定 ・今後の事業環境は楽観できないが、同社の強みである物件の仕入力に、定評のある企画力・デザイン力が加わることで、2021年5月期以降も堅調な業績を維持すると見る (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《SF》
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首都圏で単身世帯向け分譲マンションや小型賃貸マンションを展開。中古ビル再生販売も手掛け、販売用不動産の取得を推進。大型プロジェクトで前倒しでの売却が見込まれていることもあり、24.5期中間期は増収増益。 記:2024/01/28