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3Dマトリック Research Memo(2):自己組織化ペプチドを用いた医療材料・機器を開発するバイオベンチャー
2019/7/18 7:52
FISCO
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*07:52JST 3Dマトリック Research Memo(2):自己組織化ペプチドを用いた医療材料・機器を開発するバイオベンチャー ■事業概要 1. 会社沿革 2001年に米国のマサチューセッツ工科大学の教授等が自己組織化ペプチド技術の開発、事業化を目的に立ち上げたベンチャー企業、3-D Matrix,Inc.(現連結子会社)がスリー・ディー・マトリックス<
7777
>の起源となっている。コンサルタント会社(ベイン・アンド・カンパニー)に在籍していた現取締役会長の永野恵嗣(ながのけいじ)氏が同技術の将来性に着目してエンジェル出資を行ったことがきっかけで関係を強化し、2004年に日本での自己組織化ペプチド技術による医療材料・機器の事業化を目的として同社が設立された。その後、米国では自己組織化ペプチドの適用分野として歯槽骨再建材や創傷治癒材等の再生医療領域での開発を主に進め、国内では止血材や粘膜隆起材、血管塞栓材等の外科領域及び核酸医薬用DDS等の医薬品領域での開発に注力してきた。 現在、上市している製品としては2014年に欧州でCEマークの認証を取得した止血材「PuraStat®」があり、欧州やアジア・オセアニア、中南米地域のCEマーク適用国で販売を開始している。止血材の独占販売ライセンス契約としては、2009年に日本で扶桑薬品工業<
4538
>と、2010年に韓国でDaewoong Pharmaceutical Co.,Ltd.(以下、Daewoong)、台湾でExcelsior Medical Co.,Ltd.、2013年にインドネシアでPT.Teguhsindo Lestaritama、2015年にASEAN地域(タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア)でDaewoongとそれぞれ締結し、2017年には中国でCHINESE PEPTIDE COMPANY, LTD(以下、CPC)と開発及び製造販売権契約を締結している。 また、直近では2019年6月に欧州全域における消化器内視鏡手技領域での独占販売権契約をFUJIFILMと締結している。欧州では販売代理店として、ウェルフェングループ(ドイツでの代理店はニコライ)、Helthcare21グループ(イギリスでの代理店はアクイラント)などがあり、今後も販売実績のある代理店に関しては二次代理店として継続していくものと予想される。FUJIFILM1社だけでは営業リソースも限られるためだ。なお、販売代理店であったPENTAXについてはFUJIFILMとの契約締結と同時に解除している。FUJIFILMでは今回の契約締結により内視鏡領域での製品ラインナップ拡充を図り、欧州市場における内視鏡のシェア拡大を目指すことが狙いとなっているためだ。このため、PENTAXのカバーエリアであったフランス・オランダ・スペイン・ポルトガルについてはFUJIFILMでカバーしていくことになると見られる。 なお、オーストラリアで販売ライセンス契約を締結していたゲティンゲグループに関しては、同社止血材を取り扱うバイオサージェリー部門が2018年10月に中国ヘルスケア企業に売却されたことに伴い、2019年4月期第3四半期末で代理店契約が終了しており、第4四半期から直販体制に移行している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MH》
関連銘柄 2件
4538 東証プライム
扶桑薬品工業
2,287
5/20 15:00
+14(%)
時価総額 21,614百万円
人工腎臓用透析液で国内首位。注射剤点滴などの輸液剤にも強い。24.3期3Q累計は腎・透析関連後発薬が売上を牽引。だが原資材高で原価率上昇。販管費増も利益の重石に。総還元性向は5割目安。株主優待制度を新設。 記:2024/03/12
7777 東証グロース
スリー・ディー・マトリックス
136
5/20 15:00
+6(%)
時価総額 10,792百万円
自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材はドイツで販売好調。24.4期3Qは大幅増収、損益改善。 記:2024/04/16
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