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ジオマテック Research Memo(3): 2020年3月期は、試作品の本格生産開始の場合に利益の回復へ

2019/7/12 15:03 FISCO
*15:03JST ジオマテック Research Memo(3): 2020年3月期は、試作品の本格生産開始の場合に利益の回復へ ■業績動向 1. 2019年3月期業績 ジオマテック<6907>の2019年3月期連結決算は、売上高が6,286百万円(前年比10.8%減)、営業利益は501百万円の損失(前期は96百万円の利益)、経常利益は428百万円の損失(同98百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,020百万円の損失(同79百万円の利益)となった。 製品別で、主力である帯電防止膜は米国のスマートフォン向けの受注が好調で強含みとなったほか、AR/AF膜が車載向け、カラーパネル向けに大幅に拡大。保護膜もLED照明、プリンター部品向けなど好調だった。 半面、タッチパネル向け導電膜・電極膜が、中国のスマートフォン市場の冷え込みから前年比でほぼ半減となったほか、加飾膜も同様の理由から激減した。 他方、試作品は引き合いが活発化しており、これらが本格生産入りした場合には、利益の回復が見込めるようになる。 他方、中国市場の不振を背景に、連結子会社の無錫吉奥馬科技有限公司で500百万円、ジオマテック金成テクノセンターで81百万円、計581百万円の減損処理を実施。痛みを伴い、大幅な損失を計上したものの、減損実施に伴い、今後は減価償却費等の軽減につながってくる。 このようにフローでは我慢する状態にあると言えるが、キャッシュは潤沢であるなど財務面が良好な状態には変わりがない。期末の自己資本比率は65.2%と、2018年3月期末の68.2%から若干低下したが、高水準を保っている。 2. 2020年3月期業績見通し 2020年3月期の予想は、売上高が前期比16.1%増の7,300百万円、営業利益は50百万円、経常利益は80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は70百万円と黒字化する見通し。配当金については、2019年3月期に引き続き年間30円を見込んでいるなど、厳しいながらも、株主還元には前向きな姿勢を崩していない。 売上高から材料費や外注加工費を差し引いた同社が重視する経営指標の加工高は5.800百万円(前年比8.0%増)を見込む。 製品別では、とりわけ、車載向け、液晶向けのカバーパネルは引き合いが活発化していることから、増加を見込んでいる。車載向けは前年に66%の伸びを示したが、新しい期についても期待が大きい。 カギを握りそうなのは、中国の動向となる。スマートフォンの市場冷え込みに加え、米中貿易摩擦の激化もあり、依然として不透明感が強い。しかしながら、今年の中国は建国70周年に当たり、経済面においても「負けられない年」となるため、内需拡大策が見込める状況。中国向けは好転する可能性もある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也) 《YM》
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液晶パネル用帯電防止膜、自動車向けカバーパネル、半導体・電子部品向け薄膜製品の製造・販売を行う。薄膜・加工技術が強み。京セラ、シャープ等が主要販売先。25.3期はタッチパネル用透明導電膜の受注回復見込む。 記:2024/09/03