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アクセル Research Memo(1):2020年3月期は2期ぶりに黒字転換、新規事業の育成に取り組む

2019/7/5 15:21 FISCO
*15:21JST アクセル Research Memo(1):2020年3月期は2期ぶりに黒字転換、新規事業の育成に取り組む ■要約 アクセル<6730>は、遊技機器(パチンコ、パチスロ)向けグラフィックスLSI市場で約50%のシェアを握るファブレス半導体メーカー。新たな成長ステージに向けて、企業理念を「パチンコ主体のファブレス半導体企業から、世の中の革新に貢献する先端テクノロジー企業へ」に刷新している。 1. 2019年3月期業績 2019年3月期は、遊技機器市場の縮小に加えて顧客企業の在庫調整が長引いたことで、主力のグラフィックスLSIの販売数量が前期の約63万個から約29万個に落ち込み、売上高で前期比41.0%減の5,003百万円と大幅減収となった。また、利益面では減収に伴う売上総利益の減少に加えて、次世代グラフィックスLSI「AG6」の開発費が重なったことにより、営業損失1,672百万円(前期は156百万円の営業利益)を計上した。 2. 2020年3月期業績見通し 2020年3月期は、売上高で前期比39.9%増の7,000百万円、営業利益で110百万円と増収増益に転じる見通し。遊技機器の出荷台数(パチンコ機、パチスロ機合計)は前期の約179万台から約155万台と減少傾向が続く前提だが、顧客企業の在庫調整が一巡することでグラフィックスLSIの販売数量が約47万個に回復する。また、「AG6」の開発が終了したことで研究開発費が前期比47.1%減の1,330百万円と減少することも増益要因となる。なお、「AG6」はデータ圧縮率、描画性能で既存品を上回るため、遊技機器メーカーにとっては従来以上にディスプレイ上で多彩な映像表現が可能となり、魅力的な新機種の開発に寄与するものと見込まれる。 3. 今後の事業展開と新規事業について 遊技機器市場は参加人口の減少傾向が続いており、今後も回復は限定的なものにとどまると見ている。このため、遊技機器市場向けに関してはグラフィックスLSI以外のデバイスなど商品ラインナップを拡充して、遊技機器1台当たりの収益を拡大していく方針となっている。また、遊技機器市場以外の新規事業の育成にも取り組んでいく。具体的には、ゲームソフト開発やアニメ制作等に用いられる動画・音声圧縮用ミドルウェアソフトのライセンス事業や、暗号技術を用いたセキュリティ製品の販売やブロックチェーン技術を用いたサービス開発支援事業、世界最高水準の性能を誇るディープラーニング・フレームワーク「ailia」を基盤としたAI分野での開発支援事業などを展開していく。同社はこれら新規事業で、2023年3月期に売上高16億円強を目標に掲げている。なお、ミドルウェア及びAI分野での事業を推進する子会社のax(株)を2019年5月に設立しており、今後の展開が注目される。 ■Key Points ・遊技機器向けグラフィックスLSIでトップシェア ・2020年3月期はグラフィックスLSIの需要回復により大幅増収、利益は黒字転換する見通し ・遊技機器市場で培ってきた技術・ノウハウを新規事業に展開し、新たな収益柱を育成する (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《ST》
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時価総額 14,396百万円
半導体メーカー。パチンコやパチスロ向けグラフィックスLSIに強みを持つ。モジュール製品や組込機器向けLSI、ミドルウエア等も提供する。今期3Q累計はグラフィックスLSIやメモリモジュール製品が伸長した。 記:2024/02/08