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バルテス---IPO企業~社長の横顔~

2019/7/1 18:13 FISCO
*18:13JST バルテス---IPO企業~社長の横顔~ 「開発エンジニアはソフトウェアのテストが嫌いなんです」と苦笑いするのは、バルテス<4442>の田中真史(たなかしんじ)社長。 元々はソフトウェアの開発会社を経営していた。業績は堅調だったが、品質を保証するテスト工程では多くの課題を抱えていた。テスト工程を体系化し、計画・実行を繰り返すなかで、より精度を高められないかと試行錯誤していた。そのうち、ソフトウェアやシステムメーカーがテスト工程を専門会社にアウトソーシングする時代がくるのではないかと思うようになった。ソフトウェアの品質向上をサポートすることでより社会に貢献できるはずだ。15年間経営した会社を後輩に譲り、2004年にバルテスを創業した。創業直後から大手家電、OA機器メーカーから引き合いがあった。以来、ソフトウェアテストサービスに注力、直近3年間で急速に顧客数を伸ばし、現在までに250社以上の顧客を持つに至っている。年間1200件以上の検証実績を持つ。 バルテスという社名の由来は、”Value created through Testing”. 「私たちがテストをすることを通じて、お客様の製品品質に対する自信をゆるぎないものにしたいんです」と田中社長は語る。 現在の事業構成はソフトウェアテストサービスが全売上高のうちほぼ9割を占めている。同社のテスト検証実績は、WEBサイト、モバイル、家電・OA機器、業務システム等、組込みからエンタープライズと幅広く、同社の強みのひとつとなっている。最近は、モバイル機器の普及に伴い、Web/モバイルアプリ開発サービスの事業も増えてきており、オフショアサービスと合わせ1割を占める。また、教育システムにも力を入れ、エンジニアの即戦力化、高スキル化に努めており、顧客からの評価は高い。 ソフトウェア産業の市場規模は15.5兆円とみられている。そのうち、ソフトウェアテスト市場は35%程度と見込まれるが、現在ではアウトソーシングの比率も低く、同社の成長余地は大きい。 「すでに欧米では、ソフトウェア、システムのテストのアウトソーシング、つまり第三者検証は当り前です。今後、自動運転、IoT、AIなど様々な分野でICT化が進展していくと、ソフトウェアの信頼性はより強く求められるようになり、当社のビジネスチャンスも拡大していきます」 「社会におけるICTの活用が本格的になればなるほど、ソフトウェアやシステムの不具合から生じる大事故のリスクも大きくなります。お客様の製品の不具合を発見し、製品の品質向上をサポートすることで、社会の安全を守り、生活を便利にし、社会に大きな貢献をしていきたい」と田中社長は熱く語っていた。 《SF》
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時価総額 12,999百万円
ソフトウェアテスト専業。脆弱性診断やモバイルアプリ開発も。ソフトウェアテストサービス事業は売上堅調。金融機関向け中心のエンタープライズ系領域、新規大型再構築案件などが売上貢献。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/14